ハヤカワ文庫<br> トキシン―毒素

ハヤカワ文庫
トキシン―毒素

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  • サイズ 文庫判/ページ数 531p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150409296
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

勤務先の病院が合併して思うような診療ができなくなり、心臓外科医キム・レッジスは、不満を覚えていた。私生活でも離婚して、楽しみといえば、ひとり娘のベッキーと会うことぐらいだった。その愛する娘が病原性大腸菌O157に感染してしまった。病院側の対応の悪さもあり、ベッキーは深刻な状態に陥っていく。キムは、感染した原因を突き止めるべく、孤独な調査を開始するが…O157をテーマに描く最新医学サスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

催涙雨

26
O157、いわゆる食中毒の話。ファストフードのパティが生焼けだったというのが出発点。序盤に関してはそもそもが長たらしい話なのだが、感情移入の難しい尖りすぎた登場人物がそれに輪をかけて何かと読みづらい嫌な印象を与える。中盤からはスピーディな展開に変わり、それにあわせて中心人物(おもに主人公キム)の心境にも変化が見られどんどん面白くなってくる。地味な印象の拭えない題材とは裏腹にスリリングな展開の連続で質のいい緊張感を味わえた。一昔前のB級っぽい洋画にありそうなテイスト。2018/06/17

菱沼

1
再読。日本で病原性大腸菌O157の食中毒事件が大ニュースになったのと、ほぼ同時期に発表されている。作中では、このほか病院の合併と、医療と経営の齟齬などが背景にある。最初は主人公の性格についていけなかった。最後は主人公とその妻がどうなったか(ちょっと簡単すぎる気もした)気になった。それにしても、やはり子どもには死んでほしくない。昔読んだジョージ秋山の漫画「花のよたろう」で、友だちが重い病気にかかったときに、よたろうが泣きながら言う「こどもでも死ぬんですか」を思い出す。2024/10/05

大工のおかみさん

1
最愛の一人娘が、いつも口にするハンバーガーを食べて死んでしまう事件から、その原因究明に紛争する外科医の話だが、これから解決されるかもしれないと暈かされていて、ハッキリと解決への道筋を示して欲しかった‼️2023/05/13

telbose

1
終わり数ページで急展開というのがこの作家のパターンですが今回の結末はがっかりでした。2011/10/08

mameshiba

1
あまり面白くなかったけど、食事について考えさせられる一冊。お肉食べる瞬間に考えて、考えて…ベジタリアンになりそうです。医療の在り方も問うているのかもしれません。2011/06/28

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