内容説明
ニューヨークの公園内の洞窟で暮らしていることから、“ケイヴマン”と呼ばれるホームレスのロミュルス。彼はかねて、悪の首領がクライスラー・ビルを根城にしているとの妄想を抱いている。ある二月の朝、洞窟の前で美青年の死体が発見された。警察は凍死と断定するが、その事件に悪の首領が関わっていると感じたロミュルスは、再調査に乗り出す。期待の新鋭が斬新な人物造形と文体で描くアメリカ探偵作家クラブ賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
36
精神を病んだ元ピアニストが殺人事件の謎を追うミステリ作品。都会の洞窟で暮らすアフリカ系アメリカ人通称ケイヴマンが主人公です。無一文の上に、頭の中に天使が舞い降りると異常行動を起こすケイヴマンが、夢か現かの状態で捜査活動を繰り広げるという異色作品。ラブアフェアがあり、銃撃戦があり、どんでん返しがありと楽しめます。真犯人は、あぁこの人なのね、ぐらいで衝撃は少ないのですが、本作品はケイヴマンの愛され?キャラが良い。クライマックスは、ケイヴマンの妄想が吹っ飛び、デキる男になって真相究明です。そして哀愁漂うラスト。2024/01/13
Bamboo
2
とっても不思議なストーリーですが、何故かハマってしまいます。 洞窟に住む浮浪者が探偵になる物語。 お勧めです。2018/05/10
kurupira
2
恩田さんが勧めてたので気になっていた作品。神保町の古本街でも見つけれなかったのに、池袋でぶらっと寄った古本屋のワゴンに入っていた、、100円なり。 ハチャメチャだが美しい文章、そしてちゃんとミステリーになっている素晴らしさ。今の世の中、街や電車の中でスマフォ見てる人ばかりだが、きっとZ光線を浴びたのだな。。2017/08/17
えりっく
1
恩田陸のおすすめから!久しぶりに外国小説読んだけど、やっぱカタカナ覚えられなくて話入り込むの時間かかるー笑 アクション系?もありつつ、頭の中で映像化しやすい。2024/05/25
bluesunset
1
話が進んでいるのか、進んでいないのかさっぱり。途中で飽きました。残念。2013/05/27