内容説明
南太平洋で患った熱病から奇跡的に回復したボライソーは1792年、英国沿岸を荒らし回る密輸船団の撲滅を命じられる。彼に与えられたのは、小さなカッター艦の一戦隊。かつてフリゲート艦を指揮した身としてはいささか不本意な任務だ。だが、密輸業者たちは神出鬼没。さしものボライソーも苦戦を強いられる。やがてそんな彼のもとに、フランス反革命派を支援せよとの密命が下る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
11
1792年 リチャード・ボライソー勅任艦長 36歳、上級指揮官(Captain-in-chief)。南太平洋で大活躍したものの熱病を罹患して半死半生で帰還し、ようやく回復しつつあるところ。海軍から三隻のカッター艦を指揮して沿岸警備の任務を与えられますが、どう活躍したのか。ボライソーの魅力というものが違う角度で描かれたのもこの巻か。そして、「激闘、リオン湾」へと物語を上手くはめ込みます。ほう、そう来たか。2012/10/24
チャゲシン
1
「激闘リオン湾」の前日譚。対米戦が終わり縮小する英海軍。休職状態のボライソーは海軍本部にねじこんで、密輸取り締まりの任務を受け三隻のトプスルカッターを指揮する。土地のお偉方が密輸に荷担してるのだから、どうしようもない、と腐り気味な艦長たちを持ち前の誠実さ勇敢さ、公平な指揮で魅了し、やる気を出させるボライソーの魅力全開。久方ぶりにつまみ食いでボライソーを読みましたが、どれも物語の構成が素晴らしい!ばんねがあんなことにならなきゃ、好きなシリーズだったのになあ、、、2019/11/10
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