内容説明
女王陛下の勅書送達吏スタンレーがスペインで危機に陥った。好ましからざる人物として警察から手配されたのだ。救出の命を受けたハーフハイドは現地に潜入。だがスタンレーとの接触には成功したものの、謎の一味に捕らえられてしまった。しかもスタンレーの口から明かされたのはビクトリア女王の暗殺計画。はたしてハーフハイドはこの情報を本国に伝え、陰謀を阻止できるのか。行く手にはスペイン艦隊が立ち塞がる…。
感想・レビュー
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鐵太郎
6
ハーフハイド・シリーズ最終巻。謎めいたスタンレー大佐を詰問し、とうとう彼がスペインで手に入れた情報を聞き出すハーフハイド。なんと、テロリストがバイモラル城に避暑に行く英国女王ヴィクトリア陛下の暗殺を企んでいるという。血相を変えるハーフハイド、ワトキス大佐。この情報を、大至急なんとしてでも故国に伝えなくてはならない。かくして、ハーフハイドの考えるな、行動せよ式の活躍が始まります。地中海からジブラルタル、ビスケー湾、イングランド西岸を回ってアイリッシュ海、クライド湾へ。謎は解けるのか。女王は無事か。2010/06/26