ハヤカワ文庫<br> 孤独の海

ハヤカワ文庫
孤独の海

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150406806
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

数多くの傑作を世に送り出し、冒険小説の王者と称されたマクリーン。彼の唯一の短篇集である本書は、『女王陛下のユリシーズ号』を生み出すきっかけとなった記念すべき処女短篇「ディリーズ号」や、ドイツ海軍の誇る巨艦が撃沈されるまでの数日間を克明に再現した「戦艦ビスマルクの最期」、軽妙なショート・ショート「金時計」など、さまざまな角度から海と人間のドラマを描いた珠玉の14篇を収録。冒険小説ファン必読。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くたくた

42
アリステア・マクリーンの唯一の短編集。処女短編『ディリーズ号』、ドイツの誇るビスマルク号が沈むまでの数日間『戦艦ビスマルクの最後』他。『ディリーズ号』はとても良かった。わずか13ページの短編であるが、文中では語られないじいさんと二人の息子の人生がありありと思い浮かぶ。荒れた嵐の波間に息子達と、筏に乗せられた子供達を見つけたとき、じいさんは、息子達が助けようとした幼い子供をすくい上げることを選択する。助けられるチャンスは一度だけ、無情というのも軽々しい、万感の思いが戦艦ユリシーズに通じる。2020/10/06

鐵太郎

23
冒険小説の雄、アリステア・マクリーンの短編集。ユーモアたっぷりのオチ話と、歴史の一ページを切り取ったものとが雑多に合わさっています。ノンフィクションは感動を誘うものが多く、それはそれで読みごたえがありますが、まとめて一気に読むと食傷するかも? ああ、「ユリシーズ」の母胎になったものがあると書いてありますが、「ディリーズ号」は違うような気がするなぁ。2018/11/19

すす

3
短編小説集。マクリーンさんがこんな短編小説を書いていたとは知りませんでした。大戦中の船にまつわる悲劇的な話から、ちょいとニヤリとするオーヘンリー的な話まで読みやすく構成されています。 悲劇的な話も結構客観的に淡々と描いていますが、そこに登場する男や女と子供の運命、更に言えば名も無き男達の英雄的な死に様には胸が熱くなります。暗く寒い海で船が沈没するなど想像するだけで恐ろしいのに… こんな悲劇的な事があった事すら知りませんでした。 短編集なので区切りよく日々読む事ができました。 2022/04/18

0
史実は好きじゃない2017/04/23

YS-56

0
非日常の中の日常。海は実に様々な物語を運んできます。2019/05/01

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