内容説明
保安会社を経営するスタフォードは、かつての恋人から奇妙な相談を受けた。巨額の遺産を相続した彼女の夫が、不審な行動をとりはじめたというのだ。調査を始めたスタフォードは、遺産を詐取しようとする邪悪な企てに気づき、これを阻止すべく灼熱のケニヤに飛んだ。遺産の背後に、アフリカ全体を揺るがす巨大な陰謀が隠されているとも知らずに…。『サハラの翼』のスタフォードが再び活躍する巨匠の傑作冒険サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
11
この作家を選んだきっかけを忘れたのだが、別作品の解説で推薦されていた気がする。いかがわしいコンサル勤務の主人公はいかがわしいボスから気の進まぬ仕事を命じられる。高額の遺産受取り人らしいヒッピーを探し出すというもの。この仕事をやっと終えるや彼はボスから馘首される。怒った彼は一人この案件を探り始めるが、アフリカと欧州米国を跨る大陰謀に巻き込まれる。複雜な構成を持つストーリーだが、良いテンポで順々に全体が解きほぐされ、最後に善玉の側には多くの福を齎して気持ちよく終了する。手順を踏んだ良い娯楽小説のように感じた。2021/05/08
アーチャー
2
文庫で読めるバグリイの作品がほとんど絶版状態。これはもったいなさすぎる。2007/12/13
雅
1
シンプル。気軽に楽しめる2017/04/09