ハヤカワ文庫<br> 宣戦布告

ハヤカワ文庫
宣戦布告

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  • サイズ 文庫判/ページ数 342p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150405816
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1940年夏、英国占領を目論むドイツと英国空軍は激しい航空戦を展開していた。その〈英国の戦い〉のさなか、ハリケーン戦闘機を駆る一パイロットの目から空中戦の様相を刻明に描く「アダージオ」をはじめ、ヴェトナムで道に迷った二人のアメリカ兵が辿る奇妙な運命「コーラの飲める基地」、冷徹な撃墜王の姿を通して第一次大戦の空中戦の苛酷な現実を描く「ヴィンターの朝」、戦後再会した大佐と伍長がそれぞれ回想する一台のシャーマン戦車をめぐるエピソード「べつの二人だったに違いない」など、巨匠が13の短篇に戦争の真実を映しだす傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

3
レン・デイトンってこんな作家だったんだ。はるか昔の記憶を呼び覚まされた、傑作戦争短編集でした。最初の「べつの二人だったに違いない」って、佐藤大輔の短編「交戦規則」を彷彿とさせます。すれ違う思いは、恋人同士であればドラマだが、戦争から幾十年経った戦友同士では悲劇、あるいは喜劇となりうる。それと、「セールスマンにはボーナスを」の意外な展開には、ひっくり返りそうになりました。(笑)2012/12/24

はばたくキツネ

1
あらゆる時代、あらゆる国での戦争を巡る人間の生き様を、時に不気味に、時に滑稽に描いた短編集。どの話も短編ながらも非常に凝ったディテールで、短編ということを感じさせない密度を持っている。最後の最後のネタ明かしで「あっ」と思わせられるミステリ的な構造の話も多く、作者の構成力の高さを思い知らされた。一本目から引き込まれた「べつの二人だったに違いない」、戦慄のホラー「コーラの飲める基地」、珠玉のミステリ「新時代の挨拶」、巻き込まれ型コメディ「セールスマンにはボーナスを」、あたりが特に気に入った。今年の最良本候補。2011/10/21

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