内容説明
言葉巧みに真実を隠蔽しようとする官僚たちに、苛立つターナー。大使館の閉鎖的な人間関係を辿る彼は、リオが数カ月前から何事かに取りつかれていたことをつきとめる。一方、リオ失踪の噂に、西ドイツ公安局が動きはじめた。醜聞を恐れる大使館はターナーの帰国を決定。だが、真相究明への情熱断ちがたいターナーは、指示に背いて調査を続ける。やがて彼は、事件の背後にドイツ統一をめぐる権力者の卑劣な取引があることを知るが…。国益のためには手段を選ばない非情な国際政治の世界と、その中で正義を貫こうとする人間の苦闘を描く力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
94
虐めや虐待はした方は忘れられるが、やられた方は忘れることができない。ナチスによって虐げられた人々の復讐の炎はまだまだ消えそうにない。我々はそろそろ自分たちの愚かさに気付かなければならないのにプーチンのような愚かな政治家が今なお出てくる現実。歴史は繰り返されると云うが、こんな歴史は終わらさなければならない。本書で英国情報部、外務省の考える陰謀の壮大さと人非人ぶりが際立って描かれていることを考えるとやはり本書はスマイリー三部作を読むための予習テキストとして読まれるべき作品だろう。絶版なのが非常に惜しまれる。2024/01/30
うめ
2
1度読んだだけだと理解が足りてないと思ったので続けて2回読みました。リオの行動に1度目よりもさらに注目できたのでそうして良かったです。上巻を読み終えても彼の人物像はまだぼんやりとしていたのですが、下巻で少しずつはっきりしていって、読んでいて深い霧の中から姿を現していくという感覚を味わいました。物語の舞台が霧の深い街ボンということもあって面白いなと思いました。2020/02/14
yoshi
0
ちょっと退屈やな!2020/05/13




