ハヤカワ文庫<br> 目標!伊号潜水艦

ハヤカワ文庫
目標!伊号潜水艦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 426p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150405328
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

伊号潜水艦を駆り、インド洋を荒らし回る日本海軍の吉本中佐に、いま密命が下った。アフリカ東岸の要港モンバサへ急行し、入港予定の英国空母を攻撃するのだ。だが折悪しく、遭遇した米国商船から反撃を受け、船体が損傷。吉本は修理のため、一時、小島に艦を隠すことを余儀なくされる。一方、英国駆逐艦のバラツト艦長は、撃沈された商船の生残者から敵潜の損傷を知り、必死の探索を開始した。果たしてバラットが潜水艦を発見し、これを撃破するのが先か、吉本が修理を終えるのが先か?熱帯を朱に染める日英両雄の死闘を迫真の筆致で描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

植田 和昭

8
再読。一回目は、古本屋で見つけて放置していたものを再発見して通読。2回目です。イギリス人なのに吉本艦長の描写が見事です。戦前の一部日本人は、他を見下していたとこがあったよなあ。武士道を勘違いしている輩がたくさんいたなあ。その点人物描写が見事です。ただ、42年の段階では、学徒出陣の前であり、吉本が気に食わなかった士官がいたかどうか疑問です。日本人のおごり高ぶった心。とっさの危機の対しての自身の卑怯なふるまいなど一部日本人の心をえぐり取っています。こんな小説を書ける人は日本にはいません。残念至極。2024/01/07

鈴木誠二

1
どうしてもムッときてしまう日本軍関連描写があるものの、『蟻の兵隊』(池谷薫、新潮文庫)を読んだすぐ後に、この本を読んでしまったので、伊357の艦長、吉本平八郎の人物描写の説得力が大幅アップ! しかしアントニイさん、日本海軍の組織構造とその問題点をここまでよく理解して描いたなぁと感心しきり。それに比べて主人公の英軍(米軍)描写が類型的なのが惜しまれる。2017/05/08

ねんこさん

1
間違った日本観が酷い上に潜水艦vs駆逐艦の構図なのに地上戦で決着を付けたりする斜め上っぷりがもう笑う事すら出来ないレベル。2010/03/30

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