ハヤカワ文庫<br> 黒い十字軍

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ハヤカワ文庫
黒い十字軍

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  • サイズ 文庫判/ページ数 426p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150404741
  • NDC分類 933

内容説明

航空力学、電子工学などの分野で世界をリードする科学者たちがつぎつぎと行方を絶った。彼らはみな、妻同伴でオーストラリアの新しい職場に向かう途中であった。真相究明を命じられた英国情報部員ベンタルとマリーは、科学者夫妻に変装して、オーストラリアに飛ぶ。だが、中継地フィジーで武装した謎の一団に拉致され、老朽貨物船の船倉に閉じこめられてしまった!いずことも知れぬ目的地に向かう船上から決死の脱出を試みる二人を待ちうけるものは?冒険小説の王者が、最新鋭ミサイルをめぐる陰謀と闘う情報部員の姿をスリリングに描く!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

41
ヤシの実に白い砂浜、肌を撫でる貿易風に揺られながらハンモックで昼寝をする。およそ諜報活動とは無縁の世界で繰り広げられるのは楽園に隠されたイギリスの秘密基地。しかも今回は男女の情報部員による任務ということでどこか007を思わせる設定。作者も意識的なのか、偽装した夫婦として任務を課せられたマリーとベンタルが当初は反目し合いながらも次第にお互いを想いあうようになる。下手をすればハーレクインロマンスと見紛うかのような内容だ。珍しく軽さを感じる文章でクイクイ読ませる作品だったが、結末はかなり苦いものだった。2014/07/24

コージ

6
夫婦を装った諜報部員が敵陣に潜入すると女性スパイは男顔負けの大活躍するような作品じゃ無いのは好感がもてた。あと、ありがちな男女がお互いを好きになり関係を持ち危険や危機を逃れる度に関係を続ける様な内容じゃ無いところが良かった。2019/10/14

東森久利斗

2
海、島、熱帯雨林、悪の秘密結社、007、インディジョーンズ、ジャングルクルーズ2024/11/21

jan oyama

2
諜報部員のベンタルとマリーが追っ手から逃れてフィジーの小さな島にたどり着いたとき、助かったと思った。しかしこれは始めから仕組まれた罠で、この島で密かに行われていた黒い十字軍計画を乗っ取る目的で彼を必要としたためであった。ベンタルは任務ミスで深傷を負わされたり、パートナーのマリーを好きになったりとエージェントらしからぬ振る舞いは読む者をハラハラさせる。華麗さを求めるのなら007に任せておけば良いのであって、泥臭くとも名探偵にも勝るとも劣らない推理力は賞賛されるべきものであろう。2019/09/09

1
物足りない2017/02/24

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