内容説明
純白のヴェールにおおわれた花嫁の喉元に、花婿ブラッドウイン少尉のサーベルが突き刺さり、血のしたたる切先が後頭部からのぞく。返す刀で参列者たちに切りつけたブラッドウインは、自らサーベルを呑み、身を投げて果てた!第2次世界大戦下のアメリカ陸軍士官学校で起きたこの陰惨な事件は、単なる前触れに過ぎなかった。やがて、ブラッドウイン一族の身の上に奇怪な事件が続発しはじめる。アフリカ奥地に伝わる淫蕩な蛇神の呪いが、生贄を求めて甦ったのだ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桑畑三十郎
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積読歴27年。やっと読んだ。キング憧れの作家だとか。しかし、怖くない、ハラハラしない、ドキドキしない、だいたい主人公が誰なのかわからない。これじゃあ感情移入も出来ン。結論、そのまんま積読きゃよかった。2015/05/22
錯乱坊
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一度再読しているので、2回読んだはずなのですが、イマイチどういう話なのかよく分からないというのが本音です。アメリカの上流階級の煌びやかな世界の中で起こる惨劇にただただ恐怖するというのがこの本の正しい楽しみ方だと思います。日本人作家の手になると蛇神と言うか憑物系の話はドロドロとした土臭い話になるのに、この作品からは芳醇なワインの香りが漂うところがすごいです。