内容説明
「私がヴァンパイアとなったのは、25歳の時、1791年のことだ…」彼はそう語りはじめた。彼の前にはテープレコーダーが置かれ、一人の若者が熱心に彼の言葉に聞き入っている。彼は語る。アメリカからヨーロッパへ、歴史の闇を歩き続けた激動の200年間のことを。彼をヴァンパイアとした“主人”吸血鬼レスタトのこと、聖少女クロウディアとの生活、東欧の怪異、訪れた破局。―伝説の存在、吸血鬼への驚愕すべきインタヴュー。世界的ベストセラーとなった大作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつ
45
映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の原作である吸血鬼譚。若くして吸血鬼になったルイへのインタビューを通じ、吸血鬼とは何か、永遠に生きることの孤独と苦悩が切々と綴られます。映画を知ってるので、重いことは承知してたけど、ほぼルイ視点だからか予想以上に重いです・・・ ルイもクロウディアも好きだけど、やっぱり高慢で華やかなレスタトが一番ですね。2021/05/14
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31
*ヴァンパイアクロニクルズ・第一弾*私が吸血鬼となったのは、25歳の時、1791年のことだ…彼はそう語りはじめた。安アパートの一室にレコーダーが置かれ、今…前代未聞の吸血鬼に対するインタビューが行われている!彼が歩んだ愛と別離の200年とは!?――映画『インタビュー ウィズ ヴァンパイア』の原作。そして内容も絶品!詩人でもある翻訳者が紡ぐ、端的でありながら奥深いフレーズ…、それでいて匂い立つような…官能的ですらある叙情美…。そのチョイスが実に素晴らしい!まさに堂々たる傑作吸血鬼作品でした!文句なしの良書!2013/12/24
Lumi
17
25歳でヴァンパイアになってしまった青年ルイ。若者がルイにインタビューをする形式で彼の人生が語られる。 ヴァンパイアになってしまったことの苦しみが伝わってくる。翻訳小説だからなのか、哲学的?だからなのか進みが遅くなるところもあったけれど面白かった。 ルイは人間味が抜けなくて、私よりも人間的な思考かもしれないと思いながら読んだ。 不老不死になったら読みたい本もひたすら読めるし、世界を旅することもできるから羨ましいとも思ったけれど、家族が老いていくのを見たりするのは辛い。 2018/02/28
テトロ
14
読メさんのレビューを読んで昔読んだのを思い出した。高校生だったかな。その時の印象が未だに残っている。薄暗く、霞がかった切ないストーリーだった記憶がある。2020/10/31
雪之助
11
映画『インタビューウィズヴァンパイア』の原作(といっても見てない)。吸血鬼レスタトによって自分も吸血鬼にされてしまった青年ルイ。苦悩を抱えながら、アメリカからヨーロッパへと渡って過ごしてきた彼の長い年月。少し同性愛、ロリータ色も混じった、 官能と耽美の世界。2017/10/15
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