内容説明
アラブ過激派を狙うユダヤ人報復グループの若者2人が、ローマ空港で虐殺された。指令を発したのはCIAをも傘下に収める巨大組織〈マザー・カンパニイ〉。西側の石油エネルギイ関連企業を統括する同組織にとって、これはアラブとの友好関係を保つための措置だった。だが、報復グループの1人、女性メンバーのハンナがからくも生き延び、バスク地方に住む孤高の男に救いの手を求めた―。ニコライ・ヘル、〈シブミ〉を体得した恐るべき暗殺者に!日本人より囲碁を学び、日本の心を身につけた男の波瀾の半生と、巨大組織との死闘を描く冒険巨篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちぬ
2
スゴイ級冒険小説。凄腕の暗殺者ニコライ・ヘルが<シブミ>の境地に至るまでの準備期間を描く。日本人の家族たちとの感動的な交流と悲しい別れ。しかし、硬質な文体と表現が愚にもつかないおセンチ小説になることを防いでいる。2013/01/10
にいけいぱぱ
1
ここまで、十分面白い。下巻が楽しみです。2011/11/03
Tetchy
1
日本の精神“シブミ”を体得した無敵のフリーランサー、ニコライ・ヘルという、すごいのかどうなのかよく解らん設定だが、中身はビックリするほど緻密で濃厚。2008/11/10
Aoki
0
傑作
丰
0
19930120