内容説明
ベティとぼくは、出会った日から毎晩セックスした。ベティは野性味あふれる魅力的な娘で、海辺のバンガローで単調な生活を送っていたぼくの人生を一変させた。…時として激しすぎる彼女の性格が至るところで衝突をひきおこしたが、ぼくらの愛は深まった。ある日彼女は偶然に何冊ものぼくのノートをみつけ、ぼくを作家にしようと思いたつ。タイプに打ち直しては出版社へ送りつづけ返事を待つ日々のなかで、彼女は次第に精神的トラブルにおちいってゆく…。狂気の愛を描く新しい世代の青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Porco
11
破滅的な恋愛。2020/05/31
mejiro
11
勝ち組になりたいなら、ベティは都会に行った方がチャンスがあったのでは?いろいろつっこみを入れながら、意外と物語に入り込んでいた。主人公の内にある破滅的な衝動が、ベティと反応し惹かれあったのだろうか。強烈な内容に反して、愛と狂気をテーマにした正統派な物語だと思った。2018/11/28
sayjick
4
激情とか狂気とかいうと創作の中の話のようだが、人間は皆本来的に狂気じみた熱を発しうる何かを持ち、時にそれを爆発させて生きることがあるという現実の在り方が原題である「37.2℃ 朝」の平凡な(でも少し特殊な)響きから感じられる。良くも悪くも人間が彼の死後誰かの記憶の中であり続けるということは、彼らのようにある種の狂気をもって導火線を燃やし続けることに他ならない。ただ、個人的には彼らの生き方を愛さない読者の数の方が少ないことを願う。2015/04/07
けい子
4
今まで観た映画の中で一番好きなので本も読んでみました。 思ったまま生きる自分、それをすべて受け入れてくれる人。それが自分の一番大事な人ならば、これ以上幸せな恋愛の形はないと思います。
Manari
2
フランス特有の言い回しなのか、作者の表現なのか、比喩か想像か現実かわかりにくかったり、説明なしの行動や状況が多く、理解しにくくイライラした(読解力なくてすまん)。で、「〇〇だった。〇〇だった。〇〇だった。」にも鼻についてきてしまい、途中の多くは流して読んでしまったーーーーー超両想いカップルの他愛も無くめちゃくちゃな生活のエピソードが延々続くが、(で!?何?だから?)な気持ちを終始もってしまいーーーーーーこういうのは映画の方が面白いのかも?ちょっとダメだった2019/07/15
-
- 和書
- メキシコの歴史