内容説明
元グリーンベレー大尉のジャック・キャラハンは、かつての戦友フランクの妻から驚くべき依頼を受けた。フランクは、ヴェトナムの捕虜収容所にいまだ囚われている。彼を救い出すため力を借りたいというのだ。国防総省に申し出たが、拒否されたともいう。キャラハンは戦友の救出を決意、即座にグリーンベレー時代の部下を集め始めた。通信、医療、軽火器、爆破―各分野のエキスパート4人を得た彼は、共に猛訓練を積み重ねる。そして綿密な計画をもとに、遂にヴェトナムへ潜入するが…。『樹海戦線』の著者が放つハード・アクションの決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
25
38ベトナムで捕らわれた仲間を助ける為に元グリーンベレーの戦友達が再び集まり戦友と誇りを取り戻す為にジャングルに乗り込む。再訓練・武器の調達・潜入と脱出ルートと方法の確保と予想外のアクシデントとお邪魔虫のCIAの登場と王道の物語。しかしまったく飽きる事なくどっぷりと物語の中に入りこめ一緒に希望をもったり、もうここまでかと諦めかけたりと感情移入しまくりの素晴らしい本でした。いつも嫌われ役のCIAは今回は一番美味しいとこをかっさらうけどいい味出していて好印象、前に読んだ樹海戦線よりこっちの方が好きです。2020/03/17
コージ
6
あとがきを読むとベトナム戦争で捕虜になった兵士を救出する映画等が多々あるが年代からすると本作品が最初、走りだとか。好きなジャンルの小説で登場人物が熱い。「樹海戦線」は非情な終わり方だったため途中少し不安になったが思った通りの終わり方だった。また他のポロックの作品も読んでみたくなった。2020/11/18
ユリシーズ
4
24.05.23 樹海戦線以来のポロック。久しぶりに王道のミリタリー小説。ベトナム戦争の未帰還兵を救出する物語。戦闘場面や武器の描写は流石はポロック。面白かった。2024/05/23
tai65
4
星5つ2018/06/30
tegi
4
ベトナムのMIAが本当にいたのかどうか、という件はいちおう念頭に置いて読んだ。チーム感とコンゲームの面白さはじゅうぶん及第点。ベトナムの戦場の怖さを「迫撃砲」や「多勢に無勢な状況」を中心に描いているのが、トンネルやトラップのイメージが強い身としては新鮮だった。題材や政治的姿勢に疑問符は残るものの、腕は立つが決して超人ではない、という元グリーンベレーの描き方が、冒険小説としての質を一ランク高めていると思う。2014/05/19
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- 和書
- 人事を尽くして天命を待つ