内容説明
リスボンに滞在中の前英国国王ウィンザー公を誘拐せよ! 1940年7月、ヒトラーは若きSS少将ワルター・シェレンベルクに極秘命令を下した。英国を占領した暁に同公を再び王位につけ、傀儡政権を樹立しようというのだ。だが、アメリカの女性歌手ハナがこの陰謀を察知、ウィンザー公に急を告げるべく密かにベルリンを脱出した。ハナへの思慕を胸に、任務に赴くシェレンベルク。その彼を監視しつつハナの逮捕を図るゲシュタポの精鋭たち。戦乱の欧州を舞台に波瀾万丈のドラマが展開する! ジャック・ヒギンズが別名義で放つ戦争冒険アクション
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
櫻澤さくら
4
シェレンベルクがひたすら格好いいです。上官、ハイドリヒ、ヒムラーとの関係性もあるので彼がなにかを変える、というわけではありませんが。「こんなことあってもいいよね(ノω`*)」と思わせてくれます。さすがジャック・ヒギンズです。2012/11/29
May
3
ヒギンズ14作目。95年に黒の狙撃者を再読して以来のヒギンズ。単行本を古書で購入したようだ。記録のため登録1997/04/01
はばたくキツネ
3
ジャック・ヒギンズの別名義(本名のようだ)作品。話の構成はヒギンズのお約束的ではあるが、相変わらずキャラクター造形が良い。主人公のシェレンベルクは言わずもがな、第二次大戦ものでは機会主義者に描かれることの多いウィンザー公をここまで格好良い人物として描いた作品もなかなかないのではないだろうか。程よく余韻の残るエピローグもよく、小粒な傑作冒険小説。2013/02/04
micky
3
ジャック・ヒギンズの、ハリー・パターソン名の作品。数多く読んで作風は、どれも似てはいるんだけと・・・やめられないんだよね~。 もう20冊以上読んでるけど、ほんと好きだな~彼の作品。2012/05/28
Tad
2
パタースンことヒギンズの第二次大戦もの。結果の分かっている話を書くと言う歴史物のお約束ながら先が知りたくてどんどん読んでしまう作品に仕上げているのは流石。悪役が小悪党止まりなのが残念。ウィンザー公の意図が分かった終盤にあまりの作劇の見事さに溜息。2015/06/13
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