内容説明
プロ対プロの死闘! 重大な秘密を握る元グリーンベレー隊員に暗殺者の魔手が迫る。傑作アクション巨篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
163
カナダの大自然の中で、2人のヴェトナム帰還兵が12人のソ連兵と対決する。頭を空っぽにして読める痛快アクションと思っていたが、結末に唖然。爽快さとは無縁の読後感。残るのは無様な喪失感。見せかけとつじつまの数合わせのためだけに失われる命。戦争の無意味さが強調される。足跡を残さないように、いや、時にはわざと残して敵を罠にかけ倒す。相手がどこに潜んでいるか分からない森林の戦闘は手に汗握る。2021/08/12
goro@80.7
63
多分再読だと思うけど、JCポロック面白い!ベトナム戦での上官が目の前で銃撃された。元グリーンベレーのスレイターも何者かに狙われる。ベトナム最後の任務を生きて帰った兵士たちも殺されてゆく。見てはいけないモノを見てしまったのか?迫りくる暗殺部隊を迎え撃つためにカナダの森林地帯へ。ソ連最強チームvs元兵士2人の壮絶な戦いが始まる。CIAの醜い思惑も強烈だがこんなラストだったのかと驚いた。国家に翻弄され切り捨てられる男の闘いに涙するのでありました。ポロック祭りが始まりそうだわ。2022/06/03
スー
25
35ベトナムを戦い抜いた元グリーンベレーのスレイターと戦友パーキンズをアフガンを生き抜いたソ連の精鋭部隊ヴイソートニキ12名が2人が逃げ込んだカナダの森林地帯で殺害しようと潜入するが実は2人が仕掛けた罠だった!そして裏で暗躍するCIA、2人は生還できるのか?これだけでも心を鷲掴みなのに最後の森林地帯での足跡を辿る追う者と罠に誘い込んだり追跡をかわす為に偽物の足跡を残したり自分の足跡の上を歩いて戻る追われる者の呼吸するのも忘れる程の緊張感一杯の駆け引き最高でした。2019/03/02
hit4papa
24
正体不明の襲撃者に付け狙われるベトナム戦争帰還兵。圧倒的に不利な状況の中、主人公は必死の反撃に打って出ます。激しいアクションシーンで幕をあける本作品は、シーンを変えながらテンションを維持し、怒涛のクライマックスでは2対12の戦闘へと突入していきます。銃火器の取り扱いや作戦行動、政府機関の裏側は、その道のプロが書いたような緻密さですが、力押しで知力の限りを尽くす展開とはいかなかったのが残念です。主人公がついに知り得なかった襲撃の理由。無情ともいえる結末は、日本人好みなのだろうと思います。冒険小説の名品です。2017/03/07
kinkin
16
随分前に読んだけどかなり面白かったことを覚えている。もう一度読みたいのでブックオフを探しているがなかなか出会わない・・・・2009/06/15