感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
97
切れ味の鋭いホラー短編集。淡々とした文章なので読みやすいが、結末では驚きが待ち受けている。表題作のように切り裂きジャックが実はアメリカに行って……というようなアイディも素晴らしい。かなり残酷で怖い話が多いので、読者を選ぶところがある。「首狩人」が一番の好みだった。ナチス・ドイツの残酷さを上回る残忍さが描かれて、黒い笑いに満ちたオチに戦慄した。2018/08/20
くさてる
13
恐怖小説の短編集。古い作品ばかりなので(最新が1960年)、新しい驚きとかは少ないけれど、そのぶん、その時代ぽい雰囲気と展開で楽しむことが出来ました。2015/12/31
shamrock
12
粒揃いの短編集だった。かかれた年代がマチマチで、古いものは「ワナビー」感を感じる。「かぶと虫」は映画「クリープショー」の原作ということでしょうかね。2018/07/11
Y.Yokota
4
『サイコ』に続いて読んだブロック短編集。淡々と語られる話、ラストでガーンというホラーパターンは読む人を選ぶかも知れないが、『安息に戻る』みたい話が'39年に書かれてたというのはやっぱりすごいんじゃないかな。オカルト噺を創作する仕事してる人は見習おう。2012/10/29
しぐ
3
作者が、かの有名な「クトゥルフ神話」を作り出したH.P.ラヴクラフトと仲が良かっただけあって、そのような色が濃い短編(特に『黒い蓮』)が詰まっている。ラヴクラフトが好きな人は読むことをおすすめする。個人的に好きな内容ばかりだった。2015/09/06