ハヤカワ文庫<br> 時計じかけのオレンジ

ハヤカワ文庫
時計じかけのオレンジ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150401429
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

133
ブラックユーモアに満ちたディストピア小説。暴力行為で憂さ晴らしをしていた15歳の少年アレックスが当局に捕まり、人格の矯正措置を受ける。非常に殺伐とした内容で、救いがほとんどない。癒されるとかほっこりという言葉からかけ離れた物語だが、かなり好みだった。個人の尊厳を押し潰す政治や社会の動きに対する作者の強い怒りが感じられる所が良い。54年前に作者がこの小説で表現した現代社会の非人道的な面は、消え去っていない。2016/05/29

nakanaka

90
学生の頃に名作だからという理由だけで鑑賞しましたが意味もあまりわからず、気味の悪さからか不快感だけが残った記憶がありました。正直内容もあまり覚えていないという…。今回原作を読んでみて風刺小説であったことに驚きました。成程、面白い。今現在はまさか無いとは思いますが、昔は精神病院での矯正実験のようなものが実際に行われていたとか。映画「カッコーの巣の上で」が強烈に印象に残っています。矯正実験や暴力、ドラッグで溢れ返る社会への批判がこの作品なのでしょう。名作であると感じました。2016/05/17

昼夜

37
2章まで変な若者言葉と猛烈な暴力で読むのが辛かった。でも、犯罪と社会への風刺は1960年代と今とはあんまり変わってないのかもしれないと思うと複雑です。この本を読んで英語の授業で先生が言っていたのを思い出しました。人は単語で「human being」と書きます。「human」になろうとしてなれずにずっと努力していく存在だからそう書くんだと聞いたのがとても印象に残っています。最初はタイトルでみかん箱の中の腐ったみかんを連想しましたが犯罪者に罪を理解させずに強制的に矯正するのはやはり間違っていると思います。2015/12/12

junkty@灯れ松明の火

30
奇怪な若者言葉の連続で読みづらい。でも作品の雰囲気としては合っています。暴力描写の連続で苦手な人も多いと思いますが、そこで毛嫌いしないで欲しい。「時計じかけのオレンジ」から「完全に治った」状態になるまでの過程が暴力シーン以上に恐ろしいですから。こんな社会にならない様に考えていかないといけない。映画もオススメ!2012/05/30

背番号10@せばてん。

28
【ガーディアン必読1000】1988年1月16日読了。『ビブリア』の栞子さんによると、自分が読了したのは最終章が割愛されたアメリカ版……らしい。(2022年4月26日入力)1988/01/16

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