ハヤカワ文庫<br> ジェニーの肖像

ハヤカワ文庫
ジェニーの肖像

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  • サイズ 文庫判/ページ数 166p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150400903
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kagetrasama-aoi(葵・橘)

37
誕生日の記念に読んだ一冊。若い頃はロマンチックな描写にときめきを覚えましたが、この歳になって読むと、物足りないかなぁ…。とは言え、井上一夫氏の翻訳、格調高雅です。2021/04/21

みつ

21
何回目かの読了。先に続けざまに読んだ(いずれも再読)梶浦信治の『時尼(じにい)に関する覚書』はもちろん、恩田陸の『ライオンハート』でも筆者は後書きでこの小説へのオマージュであることを述べている。『ライオンハート』の「私たちはいつも出会う。時を超えて、場所を超えて。」(新潮文庫p374)が、この物語の「(ふたりの)時間が重なるはずだったことはわかっていた。時間と空間すらふたりを引き話すことはできないのだ。その時だけではない、永久に。」(p105)と呼応していることは明らかだろう。ところが、主人公が画家で➡️2022/11/05

棕櫚木庵

16
冬の夜から始まり,春のスミレ,夏の終わりの嵐で物語も終わる.冬の夜の光景がとりわけ印象深い.逢う度に急速に成長してゆく女性は『トムは真夜中の庭で』を連想させるが,趣きはまったく違う.そもそも,あちらでは年齢差が開いていくのに対し,こちらでは年齢差が縮まる.そして,あの小説に感じられる郷愁のようなものはこちらでは弱い.むしろ,喪失感が強い.▼ジェニーを,芸術的霊感の象徴とする解釈があるらしい.確かにそう考えれば全体がすっきりと説明がつく.だけど,そうは考えたくない.なぜだろう.→2023/10/12

メイロング

7
どこか見覚えがあるのは、このパターンの変奏を見ているせいだと思う。フィニィのような鮮烈な一枚絵があるじゃなし、ヤングのような強烈なオチが決まるわけでもないのに、小説が悪くみえないのはジェニーの雰囲気とイーベンの周りの人柄。ジブリのようなアニメでみたい。2015/04/21

jack

7
ジェニーの肖像は、やはり井上さんかな。大友さんも、きれいに翻訳されているんだけど、詩の部分は、断然、井上さんのが幻想的。☆4.8

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