ハヤカワ文庫<br> 山荘綺談

ハヤカワ文庫
山荘綺談

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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150400187
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

40
キングがリスペクトするホラー小説。シャイニングに非常に影響を与えている。幽霊屋敷とされる山奥の屋敷に、泊まりこみで調査を行う博士が招待したのがヒロインともう一人の女性と、屋敷の相続予定者の男性。計四人がその屋敷に泊まることになるのだが……   非常に地味な展開で、約300ページの半分でようやく心霊現象が起きる。あくまでもサイコ・ホラー。会話や心理・風景描写が巧い。ほぼヒロインの視点からの一人称描写でここがミソのようだ。ヒロインの孤独が胸を痛める。名短篇『くじ』で有名な作家で実に嫌な気分にさせてくれる。2015/08/23

花乃雪音

12
「卵が先か鶏が先か」読了してこの表現が頭をよぎった。お化け屋敷物のホラーと言われると人間心理の描写の重さに目が行くし、サイコ・サスペンスと言われると山荘の存在感、影響力の強さに違和感を覚える。山荘が原因か人間が原因なのかいい意味で曖昧となっている。2023/03/06

ettyan えっちゃん

6
再読,と言ってもかなり前に読んで何となくしか覚えていなかったので,ほとんど初めてに近い感覚。 あ~こういう嫌なお化け屋敷だったかあと読んでいく。何度も再読しているキングの「シャイニング」の元ネタかなと思うところがたくさん。 あと,女性ならではのいや~な感じが,最後まで続く。 2019/08/12

eirianda

6
不運で少し気の弱さのある主人公の一人称の語り。山荘の不気味さと次第にその場に集まった人々の人間関係が歪んでゆくことで、主人公自身が異常な心理状態に陥っていることがわかってくる。こういうパターンは映画などで見たことがある、と思うのだが1970年代ではこのような心理ものは今読んでいるよりずっとずっと衝撃的だったんじゃないか。女性の苦しい現状と違う華やかな生活の夢を見る心理もよく分かる。2014/04/22

ペトロトキシン

6
読みにくい。これはもしかして訳が悪いのか?ホラーとして読み始めたのに、全然怖くない。この作品に出てくる女性たちが、もうそれなりの年なのに夢見る乙女のような幻想的な表現で書かれているのが生理的に合わないのかもしれない。2014/02/04

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