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  • サイズ 文庫判/ページ数 555p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150400057
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

132
ケイのための式典で始まり、ケイのための式典で終わる。名門のバッサー女子大を卒業した8人の少女。本来はお嬢様から、上流の奥様になれるはずなのに…。時代が邪魔をしたのだろうか。大恐慌の時に大学に入り、やがて戦争に向かう時代。親が経済的に破綻する者もいるし、そうでなくても国のためにと考える彼女たちの大半は仕事につく。彼女たちの無垢さは卒業後に彼女たちに厳しい試練を強いる。しかし人生なんてそんなものかもしれない。現実に向き合って生きていかなくては。それが過酷であっても。2017/04/17

NAO

73
職業、性生活、結婚、家庭経済、避妊、育児といったものに新しさ、進歩を求めた名門女子大出の八人が味わう挫折と幻滅。折も折、時代は大恐慌に陥ってのニューディール政策下、戦争の足音も聞こえ始めている。自信に満ち溢れた若い女性たちと、その背後に影を落とす戦争。彼女たちが進歩的な人間を気取る様子はなんだか痛々しく、これがこの時代ではなかったら彼女たちはもっと輝けたのだろうかと思ったりもするが、人生なんてこんなものかもしれない。 2018/02/24

星落秋風五丈原

9
【ガーディアン必読1000冊】アメリカの名門バッサー女子大を卒業した8人の女性のその後の姿を描いた長篇小説。1930年代から物語が始まるが、当時は恐慌の直後でアメリカも社会主義に傾いていた。アメリカでの発表は1963年だが性描写の生々しさで物議をかもしたいわくつきの作品。1991/01/06

meg

6
読むのが少しつかれた。 けれどそれはまさに、この小説の物語のようだ。喜怒哀楽に収まりきらない心模様。2023/11/16

kaoru

5
1933年に名門ヴァッサー女子大を卒業した仲良しグループの8人が仕事・恋愛・結婚・育児などの現実に立ち向かう小説。ケイのモデルは明らかに著者自身で、成功を求めるアメリカ的価値観に縛られ、不実な夫との関係に苦悩する。出版業、研究職、デパート店員などの職につく者、結婚する者とさまざまだが、グループ一の美女である才媛レイキーが選んだ道には驚いた。ある意味でマッカーシーはアメリカの「進歩」に絶望していたのかも。「お嬢様」たちの物語とはいえ、女性が生きてゆく上での難しさに誠実に向きあった作品だと感じた。2017/07/28

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