出版社内容情報
西暦80万2700年、人類滅亡後の地球。異種族に再生された歴史上の文豪たちは、永遠に小説を書き続けていた。果してその目的とは?
【目次】
内容説明
西暦80万2700年。人類滅亡後、高等知的生命体「玲伎種」に再生された作家たちは、収容施設〈終古の人籃〉で永遠に小説を執筆していた。史上最も多作な恋愛小説家、吸血鬼・人造人間・狼男の全てを産み出したゴシック作家、他作家に寄生するミステリー作家―自己の作風と才能を他者と混淆させながら共著する作家たちに、巡稿者メアリ・カヴァンは、ささやかな反逆を試みる―第10回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。
著者等紹介
小川楽喜[オガワラクヨシ]
1978年生まれ。元グループSNE所属。2022年、『標本作家』で第10回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
22
西暦80万2700年、人類滅亡後の地球。高等知的生命体「玲伎種」は人類の文化を研究するため、蘇生した歴史上の名だたる文豪たちに小説を執筆させるSF小説。不老不死の肉体を与えることと、彼らの願いを一つだけ叶えることを代償に文豪に執筆させるものの、玲伎種による〈異才混淆〉の導入によって、自己の作風と感情を混ぜ合わされ、数万年にわたり歪んだ共著を強いられることで才能を枯渇させていく作家たちの狂気。壮大なスケールで積み重ねられてゆく描写の中で、作家にとって小説や創作とは何か、その本質を問い続けた展開は圧巻でした。2025/08/07
ソラ
7
【読了】D 形はSFではあるものの哲学書を読んでるような感じ。自分にとっては雰囲気をの楽しむ作品。2025/08/25