出版社内容情報
過去は変わらないはずだった――2009年夏、未来から来たという保彦と出会った尾道の高校3年生・美雪は、旧校舎崩壊事故から彼を救うため10年後へ跳んだ。2019年夏、作家となった美雪はその経験を元に小説を執筆する。彼と過ごした夏、時を超える薬、突然の別れ。しかしタイムリープ当日になっても10年前の自分は現れなかった。法条遥の原作と異なる結末の「タイムリープ×青春ミステリ」映画を、乙野四方字がノベライズ
内容説明
過去は変わらないはずだった―2009年夏、未来から来たという保彦と出会った尾道の高校3年生・美雪は、旧校舎崩壊事故から彼を救うため10年後へ跳んだ。2019年夏、作家となった美雪はその経験を元に小説を執筆する。彼と過ごした夏、時を超える薬、突然の別れ。しかしタイムリープ当日になっても10年前の自分は現れなかった。法条遙の原作と異なる結末の「タイムリープ×青春ミステリ」映画を、乙野四方字がノベライズ。
著者等紹介
乙野四方字[オトノヨモジ]
1981年大分県生まれ。2012年、第18回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞した『ミニッツ~一分間の絶対時間~』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
25
2009年夏。未来から来たという保彦と出会った尾道の高校3年生美雪が、旧校舎崩壊から彼を救うために10年後に跳ぶタイムリープ青春ミステリの映画版ノベライズ。2019年夏。作家となり彼と過ごした夏、時を超える薬、突然の別れという経験をもとに小説を執筆する美雪。しかしタイムリープ当日になっても訪れなかった自分。変わらないはずの過去の真相を調べていく中で明らかになっていく意外な真相があって、似ているけれどけれど少しずつ違うそれぞれの物語があって、甘酸っぱくてほんの少しだけほろ苦い結末がなかなか効いていましたね。2025/04/23
わむう
19
1992年の夏、女子高生の美雪は300年後の未来から来た保彦と恋に落ちる。保彦の目的は300年前に書かれた小説の作者に会うためだった。しかし保彦は校舎で事故にあう。彼を救うためタイムリープの薬を飲んで10年後の自分に会いにいく美雪。しかし作家になった美雪が待っていても過去の自分は現れず?しかも、保彦と夏を過ごした同級生が他にもいることを知る。一緒に小説の作者を探す同級生の悠喜と保彦のやり取りが面白い。2025/08/09
leo18
5
映画化するらしくノベライズ版。原作既読だけど記憶が薄いので読み比べてみたい。こんなさっぱりした感じだったかな。2025/06/22
ちくし
4
オリジナルを読んでモヤモヤ晴れずに、映画版続いて読む。死者が少なく、読み易さも、読後感も最高でした。こちらの方がお勧めかな?しかし原本続きAmazonで注文したんだけど、読みたく無くなったのに明日配達。詠むべきか、読まざるべきか、悩む2025/09/10
鷹野郷 善後
2
オリジナルを読んだうえで、映画版も読んでみた。オリジナルを読んでいるせいもあるが、ずっと読みやすいし、分かりやすいし、展開も早い。だが、やっぱりオリジナルには勝てない。謎が謎を呼ぶ展開、真相が分からずにモヤモヤしながら終盤を迎え、怒涛の種明かし、そして衝撃的な結末。映画版も万人受けしそうなラスト。SF好きの方はオリジナルを。2025/09/04