出版社内容情報
自分の顔が探し人のチラシに載っているのを知った安奈。やがて自分と瓜二つの少女を見かけたことから悪夢の世界に引き込まれ……
内容説明
安奈は目を疑った。自分に似た女性を町で見かけ、やがて自分と瓜二つの顔が描かれた探し人のチラシが届いたのだ。掲載の電話番号にかけると不気味な海鳴りと「私は、もうだめだ」の声が…安奈と同じ顔をしたさつきは、養護施設で暮らしていた。そこに自分と瓜二つの女性の顔が載った探し人のチラシが届く。さつきは電話番号から住所を調べ訪れると、待ち受けていたのは…恐るべき関係性を描き出すダーク・サスペンス。
著者等紹介
折原一[オリハライチ]
埼玉県生まれ。早稲田大学卒。編集者を経て、1988年、連作『五つの棺』で作家デビュー。叙述トリックの名手として次々と話題作を発表し、1995年には『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アンベラー
8
読んでいるうちに人物像がわからなくなる 二重人格三つ子んんんんん2022/11/26
YH
3
最後の真相編はなんだか駆け足だったような。坂村さんが20年間に亘り、結婚せず有美に想いを残してた事がちょっとすごい。また杏奈やさつきと違い、特殊な環境で育ち、歪んでいるようなxが、ラストで姉妹の1人として、普通に他の2人と付き合う姿は、よからぬ事を企んでいそうで、たまらなく不穏に感じた。2024/10/14
Red-sky
3
だいたいは推測通りに進むのだが先が気になって1日で読破。しかしなんという終わり方…。2022/09/12
gunners
2
探偵への人探し依頼から始まるとある誘拐事件。双子の女性の視点で交互に語られるミステリ。色々設定てんこ盛りで混沌としている。少し強引な展開ではあるけれど、折原ワールドを堪能できる一冊だった。2024/10/11
かつ
1
自分と全く同じ顔をした女性。さらに、手元に届いた自分と同じ顔が載った探し人のチラシ。この舞台設定だけで、絶対に面白いと確信できる小説。 っていうか、実際に面白かった。 二人の主人公+過去を行きつ戻りつしている複雑な物語なのに、一気読みしてしまった。2022/09/12