出版社内容情報
ドッペルゲンガー、謎の暗号、母の不審な行動……私の周りで一体何が? 相談相手の黒猫も不在のまま、付き人は謎を追うが……。
内容説明
大学院を修了し博士研究員となった私は、所無駅付近で自分そっくりの女性と遭遇する。白銀の髪と瞳、白い服の彼女に驚いたのもつかの間、暗号の書かれた葉書が家に届き、母がその謎の女性と会っているのを目撃する。一連の不審な出来事に悩みつつ、些細な行き違いから頼りの黒猫にも頼できずにいた私は、学部長の唐草教授から反美学研究者の灰島浩平を紹介され、彼とともに調査を始めるが…。黒猫シリーズ第二期始動。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けろり
31
やはり黒猫シリーズが好きだと再確認した巻。ハラハラドキドキもしましたが、落ち着くところに落ち着いてくれて良かったです。エピローグの黒猫の真顔、中々レアですね。早く続きが読みたいです。2021/09/18
ソラ
11
途中まで黒猫が登場せず、灰島との行動が主体でいつもと違う流れで進むのも良いなと思った。彼は彼で黒猫との対比として魅力的な人物だし今後もキーマンになりそう。2021/07/23
マカ
10
シリーズ8作目。第2期スタート。自分のドッペルゲンガーに会った付き人が謎を解いていく。黒猫が近くにいない中、灰島と共に調査していくけど、靄がかかったようでスッキリしない。けど黒猫が戻って来てからスッキリ晴れやかに。やっぱり2人の関係性がいいなと思えた。今後どうなっていくのか読むのが楽しみだ。2022/11/19
だんでらいおん
8
【購入本】黒猫シリーズ第2期1冊目。ドッペルゲンガーに出会ってしまった付き人の私。黒猫の出張中に様々な謎が絡まり合って…。ちょっとシリアスでちょっと幸せな気持ちになれました。2022/01/17
kinta
7
付き人お疲れ、そして黒猫おめでとうに肩透かし(笑)。かぐや姫とポオ。グロテスクとディストピア。大いに混乱させてくれました。牽強付会な行動のようですべてが歯車に収まる感覚が秀逸。今回はお母さまの意気地というものを若き二人が食い止め、そして、周りの大人に振り回される。ゆっくりしていると邪魔が入りそうですがww、黒猫頑張ってほしくなります。2021/10/08