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内容説明
日本金融システムの中心メンバーであるメガバンクが好業績を続ける一方で、中小企業への融資がなかなか進まないのはなぜか? 銀行と金融庁との関係とは? 銀行と反社会勢力との関係とは? 資金繰りで苦労するまじめな中小企業を潰す検察の失敗とは? 日本の銀行のいまについて、現場の支店長を経験した作家と、日本の企業社会に精通する弁護士のふたりが議論する。(講談社現代新書)
目次
第1章 みずほ銀行反社融資問題(反社融資の範囲 排除条項以前の融資をどうするか ほか)
第2章 反社融資問題(二〇〇〇年代後半から反社との関係が大きく変わった 不芳属性先 ほか)
第3章 中小企業融資問題(銀行にアクセスできない中小企業 日本振興銀行 ほか)
第4章 法システム・行政の問題(粉飾事件を巡って 検察不祥事、検察改革との関係 ほか)
第5章 これからの銀行、そして銀行員(棲み分けの必要性 銀行に求められるコンサルタントの力 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
k5
55
最近よくある事情通っぽい二人の対談で作った新書ですが、こういうの編集者の実力が出てしまうと思っており、その意味で一貫した編集方針は感じられませんでした。第一章はみずほの反社融資の話ですが、延々枝葉の話がつづき、「核心」っぽい話になるのは第三章から。それも異次元の金融緩和で銀行が日銀に国債を売ったカネをどうするのか、という核心の話は2ページで終わり、昔の銀行はよかったみたいな話に。これなら『監査役野崎修平』読めばいいなあ、と。ただ、後半の検察の話はわりと核心に迫っており、ここがいちばん面白いです。2020/07/05
おさむ
30
2013年に起きたみずほ銀行の反社会的勢力への融資問題を機に書かれた対談本。コンプラの専門家である郷原氏と、元みずほ行員の江上氏だけに話はとてもリアル。1997年の総会屋事件を経験した江上さんの視点は真っ当で好感が持てます。2013年はドラマ「半沢直樹」がヒットした年でもあり、まさに銀行の光と影が浮き彫りになった年と言えるかも。しかし、5年経っただけで旧聞になってすっかり忘れてしまっている点が実は一番恐ろしい。物事の流れが本当に早くなっているせいか、それとも東芝など大企業の不祥事が相次いでいるせいか‥‥。2018/05/28
メタボン
11
☆☆★ 業績が悪い企業への対処、粉飾決算の見て見ぬふりなど、銀行のご都合主義について対談。重複する話題が多いのと、建設的な意見があまりなかったことから、読み飛ばしてしまった。2014/12/15
nori
10
They may talk about important issues and criticize bureaucracy of prosecutor and mega bank systems. However, I could only hear them as chat in izakayas, where aged people remember prosperous old good time. Naturally, there are not much words for future.2014/08/13
す
4
法令遵守や数字をあげることに固執して、色々とやりづらくなっているのを実感した。銀行は日本経済を支える中小企業への融資をしぶったり、検察も大物をあげることに固執して、本来あるべき姿を失っている。銀行の抱える問題は銀行内部のみならず、色々なものとの関係の中で生まれた問題でもあるし、既存の制度や流れを変革するの難しい。右向け右で右を向くのが出世のためなこのご時世で江上さんや半沢直樹のような人物は希少種なんだろうなと思った。2014/08/05
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