出版社内容情報
製造人間に保護される自分が何者なのかわからず苦しむ無能人間のヒノオ。彼の眼前に現れたのは、組織に造反した憎悪人間だった。
内容説明
なぜ“製造人間”ウトセラは“無能人間”ヒノオを保護し、ともに暮らしているのか―ウトセラの能力を狙う誰もが理由を探るが、ヒノオ自身にも答えはわからない。思い悩むヒノオは、統和機構に造反し逃亡した“憎悪人間”カーボンと出会う。二人は心を通わせるが、そこにカーボン暗殺を命じられた最強人間が現れ…“ブギーポップ”の裏側を描く異能力者の対話集、待望の第2弾。書き下ろし「憎悪人間は肯定しない」収録。
著者等紹介
上遠野浩平[カドノコウヘイ]
1968年生まれ。法政大学卒。1998年、第4回電撃ゲーム小説大賞を受賞した『ブギーポップは笑わない』でデビュー。同シリーズはライトノベルのスタイルを一新し、多くの作家に影響を与えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タカギ
23
んん〜、表紙の人って誰? 憎悪人間? でも老人って書いてあるけど…。〈ブギーポップ〉シリーズ、最近は全然読み返さないし、登場人物が膨大すぎて、ちょっとだけ出たような人だと覚えてないし、コードネームと能力が一致しないことが多い。でも今回は割とメインのキャラクターが出張っていて、あまり「この人誰だっけ?」とならずに済んだ。最後に喋る犬が出てきて「おおー、繋がった…!」と唸った。ささやかな疑問だけど、「!?」←この表記、ハヤカワだと「?!」なのかな。私は前者を見慣れてるから、そっちのが馴染みがいいんだけど。2020/09/05
餅屋
14
上遠野サーガ65冊目▲なぜ『製造人間』ウトセラは『無能人間』ヒノオを保護するのか?統和機構に造反し逃亡した『憎悪人間』カーボンと出会う!▼『夜明けのブギーポップ』『わたしは虚夢と月を聴く』そして、なんとカチューシャ登場の戦車本『オルガンのバランス』の続きでもある…ようは、vs.チョメ2のⅥということ。驚くべきことに、あの組織…ジィド居るダイヤモンズの結成秘話でもある…あの喋るワンちゃんの謎が解けるわけ⁉統和機構の深堀りが進むというか…グダグダ振りが興味深い♪あのお方のⅦを読める日が来るのか?(2020年)2025/05/20
ソラ
14
ブギーポップは途中で読むのをやめてしまってアニメ化の流れにも乗れずというところだったが、こっちはブギーポップ知らなくても普通に読めて面白かった。本体の方はキャラも多すぎて誰が誰だかわからなくなってきたところもあってこちらはシンプル。2020/11/14
秋良
14
ダイアモンズの初登場は確かエンブリオ侵食だったと思うんだけど、それから十年以上経ってまさかの別レーベルで誕生秘話。そしてヒノオの話を全っ然思い出せない。人類の進化形であろうMPLSを狩るのは、奇蹟使いが出てくるのを防ぐためじゃなかったっけ(うろ覚え)。2020/10/26
ソラ
13
【再読】久しぶりにブギーポップを読みたくなってきた。2023/02/11