出版社内容情報
火星での訓練過程を修了したアキラたち五人のヤキトリ。彼らは、商連からの独立を企図する属州惑星の戦闘宙域に緊急配備される。
カルロ・ゼン[カルロゼン]
著・文・その他
内容説明
ヤキトリ―それは、使い捨ての惑星軌道歩兵。彼らは銀河の列強たる商連の軍人ではなく、安価で即席な軍需備品に過ぎない。訓練を終えた新米のヤキトリであるアキラたちは、属州惑星バルカに配備される。同地では安心安全の儀仗任務に就くはずが、反乱勢力の一斉蜂起に直面することに!正規兵力の海兵隊は寡少。広がるのは四面楚歌の地獄。…さあ、戦争をはじめよう。生き延びるため、私たちみんなの手を汚すのだ―。
著者等紹介
カルロ・ゼン[カルロゼン]
2011年より小説投稿サイト「Arcadia」で発表していた『幼女戦記』が好評を博し、2013年にエンターブレインより書籍版を刊行。同作はコミック化やTVアニメ化も果たす大ヒットシリーズとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猿吉君
55
ヤキトリ2作目、実戦へ投入されて大活躍していきます。①もう完全に宇宙の戦士、スターシップトゥルーパーズの世界です。②アキラもちょっとだけ愚痴が減ったか。③なんというか戦争小説なのでヴィランというか強敵というかそういうのはいません。④弾が無くなったときの対処は参考になりました。点数75/100→相変わらず口汚くののしる主人公なので読み手は選びますが、展開も早いし私は好きです、が!多分ですが打切りで続編出ないと思われます(T_T)/~~~2023/10/04
よっち
40
訓練を終えた新米ヤキトリであるアキラたちが配属されたのは属州惑星バルカにおける儀仗任務。安心安全だったはずの任務で反乱勢力の一斉蜂起に直面する第二弾。行ってみたら聞いていた話とだいぶ違う現地の状況。四面楚歌の中、たまたま持たされていた装備を駆使しつつ生き残るために戦うアキラらたちK321ユニットと、戦後に召喚された軍事裁判という窮地。追い込まれてばかりのアキラの心の叫びが今回も炸裂していましたが、おおごとになったわりには解決方法が何ともアレな感じで、次巻は次巻でまたトラブルに巻き込まれそうですね(苦笑) 2018/05/17
まりも
40
使い捨ての惑星軌道兵ー通称ヤキトリ。その1人が惑星バルカで起きた虐殺事件の主犯として裁判に出るシーンから始まるシリーズ第二弾。マシンガンの如くぶっ放されるド汚い言葉、そして血みどろで泥臭いアクション。ヤキトリの面々が直面するクソッタレな現実。うんうん、いいぞこういうのを読みたかったんだ。主人公の裁判スタートという衝撃的な幕開けの割には、多少盛り上がりに欠ける展開だった気もするが、それでも十分楽しめた。スマートでド派手な戦闘モノも良いけど、これはこれで面白い。さてさて果たして次はどうなる。2018/04/28
まるぼろ
28
さて今巻は、特使の護衛として属州惑星バルカに配備されたK321だが、現地にて反乱勢力による一斉の武力蜂起が発生し…と言うお話です。冒頭からアキラが被告人の軍事裁判から始まるので何事かと思いましたが、読み終えてみればとても面白かったです。あの激戦を切り抜けたK321の面々や海兵隊にしてみれば、軍事法廷での斬り返しはさぞ胸のすく思いだったろうし、商連の中にも不満を抱えている勢力は少なからずいるのだな、と実感できました。そして作戦の後に地球への一時帰還と休暇を命ぜられた面々でしたが、アキラが東京へ→2018/07/26
鐵太郎
22
ヤキトリ第二巻は、惑星バルカ上での戦いとその結末。「宇宙の戦士」より「地球連邦の興亡」テイストだと思うのは大ちゃんフリークのせいかな?(笑) 役立たずの儀仗兵扱いとして送りこまれたのに情勢の激変で絶望的な戦闘に巻き込まれた俺たちK321ユニットは、なんとあり得ない手法を使って形勢逆転してしまう──それが重大な政治論争を引き起こすとも知らず。この巻で、表紙絵にもなった中国人ヤン・ズーハンの正体が見えてきて、その冷厳でしたたかな姿に瞠目することに。とはいえ、この巻以後は5年経っても刊行されませんな。ふーん?2023/10/05