出版社内容情報
太陽系防衛戦の直前の休暇での恵一とロボのエピソードや、荒廃した地球で苦闘する生物回収チームの活躍など、外伝5中短篇を収録
鷹見 一幸[タカミ カズユキ]
内容説明
恒星反応弾が撃ちこまれてから半年後、環境作業用強化スーツを着た平泉乃愛は、降り続く豪雨の中、荒れ果てた地表で生き残った生物を必死で探していた…生物回収チームの活躍を描く「遅れてきたノア」をはじめ、休暇中の恵一とロボのエピソード、上層部から却下されながらも、攻勢偵察部隊の研究を続けるケイローン軍将校の物語など、第1部と第2部とをつなぐ五中短篇を収録。シリーズのすべてがわかる「大事典」も掲載!
著者等紹介
鷹見一幸[タカミカズユキ]
1958年静岡県生まれ。2000年“電撃hp”誌上に『時空のクロス・ロードピクニックは終末に』が一挙掲載され、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんりん
12
シリーズ番外編。太陽系防衛戦の前後のエピソード。壊滅状態の地球でも、まだまだ人類は続く。2019/01/12
ノリピー大尉
11
シリーズ初の短編集。太陽系防衛戦終結前後のエピソードの数々。最後の「日陰者の宴」が第二部へのプロローグになっている。「自分の有能さは、他人を助けることで示す」(177ページ) 巻末の「宇宙軍士官学校大辞典」がマニアックだが、本巻で話題になった「ヨロイトカゲ」が入っていないのが残念。第二部「攻勢偵察部隊/フォース・リーコン」編が待ち遠しい。2017/06/30
ぎゃぐれー
9
本編では語りきれなかった人々がメインの短編集。これだけでまた別の話が作れそう。特に統合戦争に出てきた人類最高の天才がどうなったのか気になるな。2017/04/04
Abercrombie
6
○ 5つの短篇と用語集が収められている。短篇はしみじみ・ほのぼの系多し。お気に入りは若き生物回収員の葛藤を描く「遅れてきたノア」かな。文字通りの幕間、粛正者支配宙域への侵攻会議を描く「日陰者の宴」は、出席者の選定基準が”空気を読めない人間”というのに笑った。2017/05/17
ひさか
5
2017年3月ハヤカワ文庫JA刊。書下ろし。前哨シリーズの外伝。5つの連作短編。シリーズの世界観がよくわかる興味深いストーリーが楽しい。2017/11/06