出版社内容情報
サイコパス社会の安定に向けて、麻取捜査官・真守と少女・茉莉は、最後の闘いに向かう
吉上 亮[ヨシガミ リョウ]
サイコパス製作委員会[サイコパスセイサクイインカイ]
内容説明
かつて棄民政策を実施した日本社会への復讐のため、エイブラハム・M・ベッカム率いる“帰望の会”は埼玉、長崎と日本各地でテロを繰り返していく。厚生省麻薬取締局の捜査官・真守滄は、組織から切り捨てられた少女・衣彩茉莉とともに、“帰望の会”へと繋がる違法薬物“涅槃”の潜入捜査に従事する。厚生省、東金財団、そして他省庁の思惑が交錯するなか、ついに滄が目にするシビュラシステムの真実とは?シリーズ完結。
著者等紹介
吉上亮[ヨシガミリョウ]
1989年埼玉県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒。2013年、『パンツァー クラウン フェイセズ』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
32
本編へとつながってくるところで完結。これを読んだところでまたアニメ版を見たいなぁという気になった。2017/02/12
ギンちゃん
26
この哀しみはなんだろう。何に痛みを感じているのか自分でもよく分からない。けれど、彼等の願いや祈り、想いが込められたあの世界をただ否定することは出来そうにない。あと、個人的な願いとして彼等の生きざまをどうか映像化してはくれないだろうか。やはり、このPSYCHOーPASSという作品は、どうしようもなく惹き付けられる世界でした。2018/11/12
シン
18
B評価。 面白かった。 アニメ「PSYCHO-PASS」の「シビュラシステム」が完成するまでの前日譚のシリーズ最終巻。 長い割にラストがあっけないのと、クライマックスのシビュラの動きに納得がいかないのが痛い。 着地点がここだろうなというところに予定調和的に落ち過ぎた感もあるのも残念。 ただ、シリーズファンにはそれも楽しみの一つだったりするわけで。 「人が作り出したあらゆるものは、完成したところで未完成のままなんだよ。 何しろ人間そのものが未完成だからな」 2017/02/16
ちぃ
16
やっと読めた!!あの場面やあの場面での、中の人は誰だったのかなと想像が膨らんでしまう。。シュビラ要員の物語もすごく気になる。。本編にきちんとつながる広がり、深みをもつ作品で大満足でした。。もっとPSYCHO-PASSの世界に沼りたいです。2023/06/02
サケ太
16
世界、国のシステムがどのように変質しようとも、そこで生きている人々がいる限り、祈りは、想いは受け継がれる。真守と茉莉という二人の異邦人、そして唐之杜兄弟の生き様と選択。決意と後悔。その結末は、虚しさを感じさせる。四人の物語は終わったのだと。しかし、希望はある。その祈りの一端は本編で果たされる事となる。素晴らしい物語だった。本編という前提があってこその物語。だからこその重みがあり、登場人物たちの選択の繋がりを感じさせた。2019/01/27