出版社内容情報
ついに第一次外惑星動乱が勃発。太陽系各地で展開される熾烈な戦いを描いた11篇を収録ついに第一次外惑星動乱が勃発。太陽系各地
で展開される熾烈な戦いを描いた11篇を収録
谷 甲州[タニ コウシュウ]
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるを
71
🌟🌟☆☆☆。一言で言えば、俺はこの著者との相性は良くないみたい。短編集なのは良かったが(残念ながら俺に取っては)そこまでで、正直、何を言っているのかさっぱり解らず、つまらなかった。「土砂降り戦隊」の途中で止める事にした。もう読む事はないだろう。残念。2017/03/02
fukumasagami
34
2099年地球月連合に対し木星土星系を中核とした外惑星連合は宣戦布告、人類がはじめて経験する宇宙での戦争が勃発。しかし資源供給の停止を盾にした外惑星連合の戦略は地球月連合の擁する航空宇宙軍の圧倒的な戦力に戦線を後退させていく。第一次外惑星動乱の開戦から外惑星連合の敗北による終息までを従軍する兵士達の視点で綴っていく短編集11篇。宇宙の圧倒的な空間と時間感覚、物理法則によって支配される戦闘が描かれていく。2021/09/18
ばたやん@かみがた
32
遂に開戦。中立宣した火星の基地にも投下された爆弾の危機が迫る!危険な迎撃買って出たパイロットの、その理由とは…。それを知ってクスリと出来たら、O.K.兄弟姉妹、500頁超の航路を無事終えられることを保証しよう!(嘘)1巻は外惑星側の視点で進んだが、今巻は数章除き地球月側の視点で書かれている。しかし徹底した現場中心主義は変わらない。戦の大義等うっちゃられ、深海の潜水艦戦に似た敵の所在と戦術の推定、限られた材料の中からそれらを選り分ける技術とそれへの矜持、そして無茶な命令と自分達の生存とのトレードオフ(続2018/11/02
タカシール
23
前巻では、外惑星側からの視点で動乱に至るまでの経緯と開戦前後をそれぞれ戦略、戦術面で描いていた。本巻では主に航空宇宙軍側からの視点。個々の現場で起こる出来事が描かれている。現代の延長線上の未来。まるで自分がその場にいるかのような感じは前巻以上に感じる。挿絵ならぬ「挿図」もあり、読み手の感情を置き去りにして宇宙時代に誘う。科学考証より技術考証を重視しているが、あくまでも「主役は人間」という強い幹がある。この作品を原作母語で読めることはボクにとって幸せだと思う。2017/02/17
とろとろ
22
かつて単発で出版されていた航空宇宙軍関連の話はすべて読んでいたように思ったけれど、最後の方の「サラマンダー追跡」や「アナンケ遊撃作戦」など全く記憶が無かったので新鮮だった。時系列なので話の繋がりがはっきりして納得。著者あとがきで、まず地図を作るんだという話も納得。頭の中で、船がどこに向かって何Gで加速しているのか、などの諸条件によって会合点が変わってきたり早くなったり遅くなったり、何か資料が無いとこんな詳しくは描写出来ないだろうと思っていた。第三巻は兵器の開発が主なんだと。ふ〜ん。2016/10/22