出版社内容情報
カリスマゲーム作家にしてマジオペ、はるカナ、『猟犬の國』著者のゲームSFシリーズ
内容説明
人工生命“G‐LIFE”が内部で独自進化するMMORPG“セルフ・クラフト”は、いまや日本の技術革新の要となった。その利権を巡る不毛な政治抗争に倦む首相の黒野無明は、ゲーム三昧の旧知の友の行動に、直感で将来的危機を察知する。“セルフ・クラフト”内では旅する半妖のマイドンと身元不明の超戦士カトーが、謎の自称神官・えり子に同行を迫られ…奇跡のゲーム世界になぜか民主主義の精神が屹立する第2弾。
著者等紹介
芝村裕吏[シバムラユウリ]
ゲームデザイナー、漫画原作者、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dorimusi
16
GENTZがギャルゲにはまったおじいさんみたいになってる… 今回はセルフクラフトからの技術転用の実態が分かる現実の話しとゲーム内の話し。現実側は総理黒野メイン。時代背景とかセルフ・クラフトの成立に関してなどが良く分かって良かった。そう簡単に日本がアメリカを置き去りに世界一になるかな?とは思ったけど。報復はそんな簡単にやって良いのかと思ったら、そう来るか!って感じでこれはなかなか驚き。セルフクラフト内の方はGENTZ全く出てこないのは予想外だった。 思ったより壮大な話しだった。3巻でどう締めるのか楽しみ。2021/12/20
miroku
15
人類滅亡後もゲームは続く。シュールだ!2017/01/24
ぺぱごじら
15
『仮想芝村世界』の現実世界側がカタストロフを起こし、その側から見ればディストピア・ストーリーなのかもしれない。現実と仮想の価値が『人それぞれ』という位に拮抗した世界についていけない人々が取った軽率な行動。そんな悲劇は今までにもあったしこれからもある。自分は価値の拮抗に対しどこまで敏感でいられるだろうなぁとか考えた。そうか三部作か、良かった。ここで終わってもいいが、それではちと後味が悪い(笑)。2016-642016/05/07
彼方
9
ゲーム内の生命進化によって様々な産業が飛躍的に発展する日本。その爆発的な勢いは世界の勢力均衡を狂わせてゆく…第2巻。総理である黒野と超戦士カトーが交互に語られる今回。自身の存在をネットに移せるのか…SFを軸とした危うい政治劇や現実にゲームの価値観が侵食、また逆転していく様が丁寧に描かれていて面白い。真面目なポンコツAI秘書も可愛らしく○。ただえり子のラブコメといい最後の崩壊していく展開といい…もう少し段階を踏んでほしかったなぁ…という所もあるものの、二つの世界が融け合って辿り着く結末は見応えがありました。2021/06/16
niz001
9
今巻は黒野総理主人公か。1巻とはだいぶ毛色が違う。「まめたん」のその後に驚いてたら核戦争起こっちゃったよ。2016/04/25