出版社内容情報
劇場アニメ『楽園追放』の世界を構築するにあたり、脚本の虚淵玄が影響を受けた傑作SFの数々。サイバーパンクの初期名作から現代の傑作まで8篇を厳選収録する
内容説明
劇場アニメ「楽園追放‐Expelled from Paradise‐」の世界を構築するにあたり、脚本の虚淵玄(ニトロプラス)が影響を受けた傑作SFの数々―W・ギブスン「クローム襲撃」、B・スターリング「間諜」などサイバーパンクの初期名作から、藤井太洋、吉上亮の最先端作品まで8篇を厳選収録する。「楽園追放」の原点を探りつつ、サイバーパンク30年の歴史に再接続する画期的アンソロジー。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
65
PSYCHO-PASSの空前ヒットにより、サイバーパンクSF、完全復権。サイバーパンクSFで描かれる社会統治システムが「女性」として見られるという指摘や物語のファクターを担うのが女性である点はジェンダー論から研究してみると面白いかもしれません。『間諜』の電脳システムの依存から解放されて自分で考えることからの皮肉で冷酷極まりないラスト、『TR4989DA』は旧約聖書を基にしているのか機械が持つ生存本能と何ものかに拠らないと存在意義が薄れる不安からの世界の再創造という着地点は身震いするほど、凄まじかったです。2014/11/03
カザリ
43
厳しいなあ。神林長平のみ最後まで読み進めることができたが、基本はドラマがなくて、世界観というか設定のみで読むのがつらい。一応、二度目になるけど、やはり読めないものは読めない。非常に魅力的なんだけど、なぜか興味が持てないのは、世界観と設定だけでは感動にならないと肌で感じるからだろう。逆に言えば自分の中で物語が構築できれば、これらの作品に物語性を求めることなく、設定だけを『勉強』することが可能かもしれないが、今やるべきことではない気がする( ゚Д゚)というわけで、途中下車2015/08/15
sin
36
なるほど自分にとっても30年ぶりのサイバーパンクなんだね?当時の感想はスタイリッシュであるということに尽きたのだが、サイバースペースを表現するという意味で視覚的に優れた部分に魅かれたということがいま読み返してみるとよくわかる。ただしスターリングの作品にはオチが主体の物語に、らしいスタイルを重ねただけという印象を受けたし、神林・大原両作家を筆頭とする本邦の作品からはサイバーパンクな雰囲気は感じ取れない。でも今回の収穫は藤井太洋『常夏の夜』扱う内容が未来的だがテンプレートが現実的なところがクール!2014/11/05
里愛乍
26
タイトルの由来はあとがきを。新旧国内外から厳選されたSF短編アンソロジーであります。収録されている作品・作家さんが大変豪華。8編からなるそれぞれの小説の面白さは当然として、さらに興味深く読めたのは編者二人によるまえがきとあとがき。伊藤計劃さんと虚淵さんとの間にそんな関係があったのか。何をもってサイバーパンクか。翻訳した黒丸さんの文体をサイバーパンク文体というのか―――等々。個人的に今、このジャンルが熱いです。2014/11/02
Porco
19
サイバーパンクのアンソロジー。やっぱり日本人の作品のほうが読みやすいな。各作品の前に1ページ、その作品と作者についての紹介がついているのが、とてもよかった。2017/09/09
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