内容説明
新生児誘拐に端を発する一連の事件は、西牟婁警部らの懸命の捜査にもかかわらず、波紋を広げるばかりだった。だがわずかな手がかりを得た捜査陣はついに一筋の光明を得る。そのころ須佐見教授もまた事件解決につながるピースを手にしていた。人工授精、遺伝子操作、代理母出産、卵子売買…技術は進みながらも法整備が大きく遅れている生殖医療。その光と闇とは?『ノーフォールト』に続き、現役の病院長が放つ話題作。
著者等紹介
岡井崇[オカイタカシ]
医学博士。社会福祉法人恩賜財団母子愛育会総合母子保健センター愛育病院院長。1947年和歌山県生まれ。1973年東京大学医学部を卒業後、東京大学医学部助教授、昭和大学医学部産婦人科学講座主任教授、昭和大学病院総合周産期母子医療センター長等を経て現職にいたる。日本産科婦人科学会副理事長・医療安全推進委員会委員長・周産期委員会委員長、日本周産期・新生児医学会副理事長、日本超音波医学会理事長、東京都周産期医療協議会会長ほかを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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GaGa
26
現役の医学博士が書かれたせいもあって、薀蓄満載、警察の捜査や法律などもリアリティに描かれ読みごたえはあるものの、やはりこういう作者にありがちのフィクションを盛り立てる要素が欠けており、さらにストーリーに余分な贅肉が多すぎる。特に警察がよく使う飲み屋などは、作者がよく使う飲み屋のママにこう書いてみたよなんて言ってそうな邪推が浮かぶ(笑)まあ、フィクション交えた新書と思って読めば収穫有。2014/03/10
ナツメッグ☆
4
最後まで一気読み。「生殖医療」の現在。産まれる前に最低限の病気をなおす医療と、それ以上の優秀な子どもを持ちたいという願望。、それがある程度コントロールできるところまできているいま、個性、障害、優秀さの意味が問われていると思う。コントロールする基準、それを誰がどんな基準で決めるのか。なんとなく無事に産まれてきた自分には、重い話しでした。最後はイマイチ納得がいかないかな。2013/10/17
菜実
1
もういくつもの事件が絡み合い捜査員も頭がこんがらがっているので、こっちもこんがらがります。でも面白かった。 本当に日本は法整備が遅れていて、当事者には切実な問題なのに困りますね。2013/09/13
ななたろう
0
★★☆☆☆2019/05/03
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