出版社内容情報
練習戦艦アルケミスに搭乗した士官候補生たちを待ち受けていた思いもかけぬ試練とは!?
内容説明
スペースコロニー“アルケミス”内の無重力ドックに、白い巨大な円筒が浮かんでいた。先端部の直径50メートル、全長は300メートル。機動戦闘艇を20機搭載するこの宇宙戦艦は、一見するとガトリングガンの束ねられた砲身のように見える。有坂恵一を艦長とする40名の特別士官候補生は、これからこの檻に搭乗し訓練航海に旅立つのだ。だが、意気揚々と乗り組んだ彼らを待っていたのは、地獄のような試練の日々だった。
著者等紹介
鷹見一幸[タカミカズユキ]
1958年静岡県生まれ。2000年“電撃hp”詩上に『時空のクロス・ロードピクニックは終末に』が一挙掲載され、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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椎名みさの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろくま
28
「粛清者」と呼ばれる敵から人類を守るため、適性を持った若者が選抜される。いずれ来る敵との戦いのため練習艦を用いて訓練を行いながら、命を懸けた戦いを前に、致命的な失敗を犯さないためのスキルを身に付けていく。失敗をしないために、あらゆることを想定し対処する。そのためには経験が必要だし、自らの経験が不足しているのであれば、それを補うことができる人に力を借りる。普段仕事をする上で意識していることではあるが、その重要性を確認しながら読んだ。2022/08/06
こも 旧柏バカ一代
25
訓練艦での航海に向かう候補生達。出航していきなり撃墜判定を喰らう。その反省点を踏まえて次のミッションに向かうが今度は救難信号の受信。敵勢力内で、敵を排除した後に脱出ポッドを回収。その脱出ポッドが・・候補生達よ、映画エイリアンを見なかったのか?wまぁ、訓練を課す異星人達の課題が奇想天外なだけかもしれないが、、、最悪の斜め下に行くもんな・・でも彼等は優秀な部類に入るらしい。。最後の方は彼等の部下になる15歳の少年少女達もチラッと出てきて終わり。2020/02/24
ひさか
19
2巻め。艦長となった有坂惠一が乗り込む練習艦アルケミスでの訓練のお話。良く考えられた設定で興味深く、楽しめ、夢中になってしまいました。次巻が楽しみです。2014/02/15
ぎん
18
少しずつ謎が明らかになる。 それにしても会話文や主人公の心情描写が説明口調なのが面倒。まあ、一巻のあとがきにあるように読みやすく分かりやすくした結果なのだろうが、くどくどしいな。 まあ、面白いから読み進めるけど。2017/09/27
キキハル
17
やっぱり宇宙戦は面白い。胸躍りわくわくする。練習戦艦アルケミスに乗り込んだケイイチたちは初出陣した直後、致命的なミスを犯してしまい・・・。「人を選んで任せることは責任逃れではない」バーツの言葉は、艦長として全ての責を一人で背負おうとするケイイチにとって、何よりの助言になっただろう。常に変化する実践さながらの戦況に彼は考える。如何にして生き延びるかを。過酷な戦いの中でロボと交わす会話が息抜きとなった。アロイスが置かれている政治的状況も敵の姿もおぼろげに見えてきた。訓練はまだ続くのだろうか。取り急ぎ三巻目へ。2013/09/08