内容説明
地下鉄で乗客とトラブルになっていたところを救ったのがきっかけで、“俺”はイラストレーターの近藤と飲み友だちになった。その近藤が何者かに刺されて死んだ。友人の無念を晴らすべく、ひとり調査を開始した“俺”の前に、振り込め詐欺グループ、闇金融、得体の知れない産廃業者らの存在が…絶体絶命の窮地に陥りながらも、“俺”は友の仇を討つために札幌の街を走り回る。好調シリーズ、長篇第8作。
著者等紹介
東直己[アズマナオミ]
1956年札幌生まれ。北海道大学文学部哲学科中退。北の歓楽街ススキノでその日暮らしの一方、家庭教師、土木作業員、ポスター貼り、カラオケ外勤、タウン誌編集者などあまたの職業を経て、92年『探偵はバーにいる』で作家デビュー。2001年には『残光』で第54回日本推理作家協会賞の長編および短編集部門賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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gonta19
128
2010/1/23 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2020/3/9〜3/15 新型コロナウイルス対策で車通勤にいているため、ちょっ時間がかかったが、600ページを超える長さを感じさせない傑作。次の映画化は本作が良いのでは?2020/03/15
七色一味
37
読破。うーむ。ちょっと作者の思想というか主義というか、が、色濃く滲みすぎかなー。それが悪いというわけじゃないんですが、共感できないと、読んでいて苦痛かもしれません。まぁ、世間への批判や反骨精神は、ハードボイルドには必要だけど、不用意に非難を浴びかねない表現が多すぎかなー。それに、主人公も50才──。もう、無理の利かない身体になりつつある年齢なのに、かなりハードなアクションシーン。まぁ、年をとるのは仕方ないんだけど、もっとカッコ良く年取ってほしかったなー。多分、このシリーズは、この先読まないだろうな。2013/01/21
Yuna Ioki☆
27
ススキノ探偵シリーズの中では今のところ一番好きかも。かなりの長編(5巻くらいある作品で長編と思う私にとってはたいしたことないけどw)だが、一気読みできるくらいのおもしろさ。ススキノシリーズが合わない人以外は楽しめると思う。個人的にはアンジェラが好きなので次回作以降もっとアンジェラの活躍の場を増やしてほしい。2013/09/22
HiroshiKzk
26
いやいや面白かった。“俺”の昼夜問わずの相変わらずの呑みっぷり。桐原との腐れ縁も相変わらずで深く踏み込まなくてもその時はサッと手を差し出すような少しくすぐったいような距離感もいい。本当の悪は手を汚さない一般人ってのが何処か現代ぽくてやるせない。2017/10/28
急いで突厥
20
ススキノ探偵シリーズ第2部と呼ぶらしいですね。ひょんな事から知り合いになったイラストレーターが殺された事件を調べていく内に二転三転する事実。2014/05/07
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