ハヤカワ文庫<br> レダ〈3〉

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ハヤカワ文庫
レダ〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150309794
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

全世界がぼくの敵だった。ミラは自ら命を絶ち、ファンは永遠に去っていった。イヴとレダとの出会いに端を発した事件は、理想社会たらんとするシティそのものを巻き込み、ついには人類の存亡を左右する重大事となってゆくのだが、自己に目覚めたイヴは、レダへの愛を確かなものにしてゆく。多くのものを失いながらも歩き始める少年の成長を鮮やかに描き、人類のあり方に問題を投げかける未来SF大作完結篇。

著者等紹介

栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつじん

6
”読み”は外れました、うん快感!そうきたか・・・ユートピア小説ではなかったんだ。二巻かけてきた謎が一気にわかり昇華していきました。しかしまぁ携帯電話普及以前に書かれた物語としての限界、みたいな古臭さが感じられるんですがね。2010/04/25

けいちゃっぷ

5
終わりました。いろいろと文句は言いましたが、読むことができて満足です。これを読みながら、なぜか山田正紀の『アフロディーテ』を思い出しました。どちらも、おそらくは30歳前後に書かれたもので、青春への決別と苦さを描いているような。これで、栗本薫を読むことは(少なくとも当分の間は)ないでしょう。改めて、お悔やみ申し上げます。ありがとうございました。365ページ2010/11/14

うえはらちから

3
改めてこの本を読むとシティーの姿が今の日本の姿とそっくりで驚かされる。今の閉塞感、人口減少、どうすれば打ち破ることができるのか。ここではイブというヒーローに託されていくが現実の世界はどうだろうか。我々はどう生きるべきなのか。その答えを求めてたえず歩いていく。2014/10/19

はむはる

3
栗本薫が亡くなってもう3年も経つんだなあ。久しぶりに栗本薫を読みたくなって図書館で借りました。やっぱり、この作品も栗本薫以外書けない作品でした。栗本薫はずっと「自分さがし」をテーマにしていたんですね。人間は何で生きているのか、死んでいくのか、自ら死んだりするのか、何故自分は自分なのか、などをずっと問いかけ続けていた。もしかしたら問いかけ続けていたくて、答えを出すのが怖くて、出してしまった瞬間に何かが終わってしまうような気がして、グインはわざと終わらせなかったような気がします。 グインを最後までずっと読んで2012/07/25

アストリアス

3
これはSF小説と思わない方が吉、熟々そう思う。20年以上前に読んだ時と違った印象で、「あれ?こんな感じだったかな?」と拍子抜け・・・人生いろいろ経験すると「諦念」というか、ここまでならギリギリ出来るという限界を知ったからなのか、今回はL.Aの方に親近感を持ってしまったよ。そうだよなぁ・・・若い頃の血気盛んな勢いでやったのは良いけど、その結果をスッパリと受け入れたようで結局ズブズブで、そのうえ、世界が将来展望の全く見えない閉塞感に包れていたらイブの「若さ」に憧れるし、触発されて「もう一度」って思うかもな。2010/01/30

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