内容説明
東京で生活する美しいがごく普通の女性が名もなき人々を標的に狙撃を繰り返す「狙撃者がいる」、アメリカの食堂で働く少年を通し銃を射つ崇高さを描いた「心をこめてカボチャ畑にすわる」、体験主義の作家が夫の鍵から推理を重ねる「彼女のリアリズムが輝く」他、日常に突如表出する不条理な暴力と謎を鮮烈に捉えた全8篇を収録。スタイリッシュでクール、独創性に満ちた片岡ハードボイルドの傑作を精選。
著者等紹介
片岡義男[カタオカヨシオ]
1940年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。1974年『白い波の荒野へ』で小説家デビュー。エッセイ、コラム、翻訳、評論、写真など多分野で活躍
池上冬樹[イケガミフユキ]
1955年山形県生まれ。立教大学卒。文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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