内容説明
稀代の“スペオペ大王”にして伝道師が、SF作家志望者のためにSF黄金時代の必読書を紹介するブックガイド。また、海外書籍の入手に奮闘した、日本SF黎明期の想像を絶する爆笑話や落涙必至の感動エピソードも多数収録した。「作品そのものより、野田氏のストーリー紹介のほうが面白い」とまで噂された、野田節全開の痛快エッセイ。
目次
第1部 巨匠たちから学んだもの―一九五〇年代には改めて郷愁を感じてしまう。(ロバート・A.ハインライン;アイザック・アシモフ;アーサー・C.クラーク ほか)
第2部 スペース・オペラ的快楽のすすめ(ある美人姉妹とひと組の“アメージング”の最後について;『失われた地平線』の“シャングリラ感覚”と“神保町戦争”について;“讃美歌『タンタン狸のキ×タ×』”とある老コレクターの死について ほか)
第3部 SF“各種の新器”の機能別考察(頭の悪さが身にしみる…タイム・パラドックスのいろいろ…;時間を吸う物質があるというのだ…アシモフの“チオチモリン”など…そして「死せる過去」;パラレル・スペースとの交易について クリフォード・D・シマック「ほこりまみれのゼブラ」 豊田有恒と“地下鉄・丸の内線メビウス事件” ほか)
著者等紹介
野田昌宏[ノダマサヒロ]
1933年生まれ。学習院大学政治経済学部卒。学生時代からアメリカのパルプ雑誌の蒐集家・研究家として名をはせる。卒業後、フジテレビに入社。制作した『ちびっ子のどじまん』が一世を風靡する。また、ロングラン番組『ひらけ!ポンキッキ』を手掛ける。一方、翻訳では『スターウルフ』シリーズや『キャプテン・フューチャー』シリーズなどスペース・オペラの楽しさを紹介。小説『レモン月夜の宇宙船』、『銀河乞食軍団』シリーズ、エッセイ『SF英雄群像』『SFを極めろ!この50冊』の著作がある。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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