内容説明
グインは、中原側からノスフェラスへと逃れるようにケス河をわたろうとする人々の一群を見た。そしてその一群が、突如武装した軍勢に襲われ虐殺されてゆくのを見て、思わず助けに飛び出す。一群はモンゴールの反乱軍であり、襲ったのはイシュトヴァーンみずからが率いるゴーラの討伐軍だった。グインは、イシュトヴァーンと再会するも、反乱軍に味方したことで捕らえられ、ゴーラ軍とともにルードの森に分け入ることになる。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる
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感想・レビュー
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starbro
171
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、ゾロ目の正伝99巻(123/180)です。今巻は、グイン脱出、グイン&イシュトヴァーン再び再会の巻でした🐆 次は、当初完結予定の100巻ですが、本当に一段落するのでしょうか❓2022/09/16
nonたん
35
バカチン…勝手に話作って、勝手に信じて…人が言う「真実」には耳を貸さない。もうダメなんだなぁ……。そして、グイン様がもどかしすぎる~。シルヴィアなんか思い出せないならそれでいいのに…。自分の奥さんなのかと思っていたリンダ…会いに行ってみれば良かったのに。なんかどうしようもない展開になってきて…こんなで100を迎えるんだ…。うーん…あまり期待するような話にはならない気がするね。単なる通過点でしかないかなぁ…。グールの件ってなんかどうでもイイ感じだったし。さて、次読んでみますか。2013/04/10
コロチャイ
21
グイン、盟友イシュトとの再会。だが全てが彼との関わりを否定することに。グインは彼の吐露を受け止めたが、あまりにも理不尽な振る舞い、悪魔に取り憑かれた所業など相容れない。苦しい現実の中で自分をなお探っていく。本当に苦しいグインだ。そして人間性溢れるグインなだよ。2025/06/07
瀧ながれ
20
グイン自身が、「自分」について迷い悩むように、著者もまた、グインをどこに向かわせたらいいのか迷っていたのではないか、と思ってしまうくらい迷走しているこの頃。夜の脅威としてこれまでに名前だけは出ていたグールが姿を見せて、グインと思いがけなくほほえましい交流をするが、のちにグインは(ネタバレのため自粛)なので意味がわからない。イシュトヴァーンのアルコール中毒がシャレにならないレベルということが明らかになったほか、特別書き記す事柄はないように思う、どうかな? あ、ルードの森の地下に巨大な鍾乳洞があった。2016/05/29
きらら@SR道東民
20
100巻を目の前にして何だか堂々巡りのような展開でもどかしい。記憶を失ったグインに説明するかのようなイシュトの戯言、暴言、拷問・・こんなイシュトもう見たくない(読みたくない)。ハラスも助けて逃がしてあげて、また捕まるという・・・グールまで出てきて話が進まない。グイン、一瞬リンダを妻だと思ったでしょ。2014/05/19