イエローストーンのオオカミ―放たれた14頭の奇跡の物語

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イエローストーンのオオカミ―放たれた14頭の奇跡の物語

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  • サイズ 46判/ページ数 376p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784826902496
  • NDC分類 489.56
  • Cコード C0045

出版社内容情報

1995年、14頭のオオカミが自然に放たれた。
増えすぎた草食動物により荒れ果てたイエローストーン公園の生態系。豊かな自然を取り戻すべく、カナダから頂点捕食者のオオカミが連れてこられた。彼らはそこで群れをつくり、家族と生き、敵と戦い、そして死んでいった。「20世紀最大の実験」と呼ばれたオオカミ再導入計画の様子を、ベテラン・ウルフ・ウォッチャーが生涯をかけて記録したノンフィクション。

序文は俳優・映画監督としても著名なロバート・レッドフォードが執筆。

内容説明

1995年、14頭のオオカミが自然に放たれた。増えすぎた草食動物により荒れ果てたイエローストーン公園の生態系。豊かな自然を取り戻すべく、カナダから頂点捕食者のオオカミが連れてこられた。彼らはそこで群れをつくり、家族と生き、敵と戦い、そして死んでいった。「20世紀最大の実験」と呼ばれたオオカミ再導入計画の様子を、ベテラン・ウルフウォッチャーが生涯をかけて記録したノンフィクション。

目次

オオカミ解説者になる
オオカミがイエローストーンにやってきた
はじめて見たオオカミ
小さなオオカミと大きなハイイログマ
二つの囲い地
ローズ・クリーク・パックの新たなオスリーダー
ドルイド・ピーク・パックがやってきた
新たな群れの誕生
8の新しい家族
スルー・クリークの戦い
子オオカミたちの遊び
オオカミの共感力
オオカミの子育て
イエローストーンのロミオとジュリエット
21と42の出会い
イエローストーンの新たな時代
オオカミの性格
チーフ・ジョセフ・パック
オオカミの家庭
一九九九年の春
オオカミとハイイログマ
頑固な子オオカミ
ドルイドの一歳児の旅立ち
イエローストーンで過ごすはじめての冬
イエローストーンの一二月
スペースメン・リッジの戦い

著者等紹介

マッキンタイア,リック[マッキンタイア,リック] [McIntyre,Rick]
40年以上にわたり国立公園局に勤務し、オオカミの行動観察研究を行なう。そのかたわら、オオカミに関する講演会や、公園を訪れた観光客への解説を行ない、一般の人々を啓蒙してきた。2018年に公園局を退職し、「イエローストーンのオオカミ」シリーズの執筆に専念しているが、雨の日も晴れの日も、日々イエローストーンでオオカミの観察を続けている。モンタナ州シルバー・ゲート在住

大沢章子[オオサワアキコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

117
シートン動物記で『ロボ』を読んだ時のように、素晴らしい動物文学に匹敵する感動を味わった。かつて牧畜のためオオカミを絶滅させたアメリカで、草食動物が増えすぎて荒廃したイエローストーン復活のためカナダから導入されたオオカミたちが懸命に生きるドラマは圧倒的だ。動物たちは人間の身勝手に翻弄されながらも、新天地で家族を作り、戦い、死んでいく。オオカミ観察10万回を達成した著者だけに、その描写は正確かつ愛情にあふれている。日本でも獣害対策が叫ばれているが、人と野生動物の理想的な共存が可能だとの見事な実例を示している。2023/11/08

tamami

70
アメリカイエローストーン公園に、健全な生態系の維持のために再導入された14頭のオオカミを巡る物語。著者のリック・マッキンタイアは、再導入された1995年以来、現在までオオカミの観察を続けているが、本書はその始めの5年間の記録。350頁を超える本書の大部分は、再導入までの経緯と、著者がイエローストーンに奉職するまでの事情を除けば、ひたすら同公園でのオオカミたちの行動観察記録が記される。再導入以来100頭を超えるまでに増えたオオカミたちの、個体識別を基にした詳細な記録では、著者は個性あるオオカミたちの擬人化を2024/03/28

Die-Go

45
図書館本。オオカミが根絶されたイエローストーン公園に再導入された群の中から、偉大なリーダーになっていったオオカミ達の生き方のルポ。なんともカッコいい彼らの姿。あたかも人間のような情緒溢れる交流も魅力。★★★★☆2024/06/27

yyrn

21
1995年からのオオカミ再導入後の成果が詳しく、さらに生き生きと綴られていて、著者のオオカミ愛が強く感じられる本。犬好きには納得の読後感を得られる本だと思うが、私としては導入を決めるまでの経緯(導入決定までの20年にも及ぶ環境保護政策者らと農業団体との果てしない議論や訴訟)にも関心があったので、そちらの記述がなかったのが少し残念。▼しかし、著者の観察にかける情熱は人並外れており、長時間・長期間(40年!)に及ぶ彼の観察のおかげで保護政策の修正にもかなり貢献しているらしい。彼の愛情は本物だ。2024/03/09

kirinsantoasobo

20
図書館本。アメリカの国立公園で40年以上にわたって野生オオカミの行動観察を続けてきた著者は、1995年からイエローストーン国立公園に再導入されたオオカミの解説者となります。ここでは導入から5年間の観察記録がまとめられていて、オオカミの魅力のたくさん詰まった一冊で物語を読んでいるような世界に惹き込まれます。オオカミはグループ内の立場がはっきりしていて忠誠心が強く、家族愛の深さに驚かされます。なんといってもペアや親子、兄弟でじゃれ合う姿は微笑ましく、目の前にその光景が浮かぶようでした。続きが楽しみです。2024/05/21

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