内容説明
パロへと進軍を続けるケイロニア軍を不気味な白い霧がつつんだ。それは彼らを失意のどん底にたたきこむ、おそるべき魔道攻撃のはじまりだった。人の意識を悪夢のなかに閉じこめ、心の奥に潜む恐怖の念をつきつけて狂気におとしいれんとする悪辣な暗黒魔道によって、軍は大きな打撃を受けた。しかしヴァレリウスの力を借りてこれをしりぞけたケイロニア軍は、グインの号令一下、ついにクリスタル・パレスに迫るのであった。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、全100巻を目指して早川書房より刊行中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
155
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝91巻(113/180)です。今巻は、グインVSアモンPartⅡ inクリスタル・パレスの巻でした🐆 続いて、正伝92巻へ。2022/08/29
nonたん
38
うーん。そんなに攻防してないような…。しかし…イシュトヴァーンはどこに行ったのか…先にクリスタルに行ったのではなかったのか…謎だ。さて、アモ~~ンくんとのお話し合いもついたようで、やっと古代くん…いや、古代機械の所に来ましたね。んで…え!そうなの?グイン様~♪次巻を読まねばならんな♪2012/11/17
瀧ながれ
24
グイン軍はクリスタルに進入、変貌したクリスタル・パレスを見る。アモンと対面し、グインとヨナは彼とともに古代機械の部屋に入った。前巻のグインとアモンの会話を読んでても思ったけど、アモンはグインとのつきあいが浅いので(知識は得ているようだけど)、グインはこんなに簡単に誘いにのらないことを知らなくて、なんかこの魔性、チョロい?なんて印象になってます。ガチで戦うとアモンのほうが強いんだけど、グインおじさん狡猾だからなあ…。紅蓮の島の巨大赤ん坊は、アモンに似た存在らしい。リンダが嫌悪と恐怖を覚えたのはそのためか。2016/04/14
Toshy
24
相変わらずノロノロとしたペースで進みます。グインとアモンのやり取りの長いこと長いこと。でもクライマックスに近づいているような感じはします。2014/02/19
きらら@SR道東民
18
またまた思わせぶりなラスト・・・そういえばそれしかないのかも・・。たった一夜の攻防が随分ダラダラと続きましたが、イシュトは何処へ、切り札的に意気揚々と先発していたような。すっかり変わり果てた主なきクリスタルパレス、それを想うヴァレリウスとヨナが切ない。それにしてもグラチィの登場の仕方にさしものグインも苦笑気味、お笑いみたい。2013/10/28