内容説明
2020年代、地球からの自由を求めて勃発した第一次惑星動乱を、航空宇宙軍は圧倒的な力で鎮圧した。それから11年後、射手座方向から太陽系にむかって急接近してくる物体があった。射手座重力波源と呼ばれるこの飛行物を観測するため、航空宇宙軍は人類初の外宇宙観測艦ユリシーズを探査に向かわせるが…乗員たちが見たのは、汎銀河連合により滅亡の道をたどる人類の姿だった。航空宇宙軍史最大のクライマックスが始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
記憶喪失した男
9
素晴らしい傑作だ。宇宙艦隊戦の描写は、これほど優れたものは読んだことがない。2016/10/17
ジロリン
9
再読。デビュー作「惑星CB-8越冬隊」で提示された、汎銀河人と地球人との対立の歴史が、この上・下巻でようやく明らかになっていく。が、上巻終盤の「火の鳥・未来編」みたいな展開は、今までハードSFと思って"航空宇宙軍史"シリーズを読んできた読者はちょっと戸惑う。私は、その辺は"まぁ、そういうのもアリかな"と、大きな心で受け止めてますw2016/04/10
ムー
3
中々入ってゆけなかった。しかし巻末に近づくにつれなんとなく面白さが出てきたかな?SFをもっと楽しまなきゃと思ってはいるのですが。。。2017/03/13
赤速
2
ハードSFの傑作、航空宇宙軍史シリーズの完結編。私はこのシリーズを本作から読み、その圧倒的な世界観に魅了され、すぐさまシリーズ全てを読み漁った。思えば、最初に完結編から読んだのが正解だった。シリーズの刊行順に読むと時系列がばらばらで、短編集が多いこともあり、熱心なSFファンでなければ全部を読み通すことは難しい。シリーズの全ての時間軸を内包した本作を最初に読むことで、歴史年表を把握したうえで、個々のエピソードを拾っていくような読書感が得られる。本作を楽しめれば、シリーズ全作が楽しめるはずで、試金石にもなる。2011/07/02
びぎR
1
http://blogs.yahoo.co.jp/biginnerreader/47314851.html2013/12/30