内容説明
青春の夢を追い求め翡翠座イオへの探検に旅立った夫を追いかけて異星の地に赴いた妻、凍土の平原の広がる惑星ルシアナの廃虚で探検隊員の前に夜毎現われる謎の美少女、永遠の繁栄をつづけるオアシス都市に黒風とともに訪れ破壊をもたらす阿修羅王…大宇宙のさまざまな地で生と死の営みをつづける人間達の姿を、宇宙SFの第一人者・光瀬龍と少女コミック界の気鋭・萩尾望都が描いた日本SF史上に名を残す記念碑的作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
10
とても幻想的で美しい絵と現世を超越したような本書は、とても不思議な感情を呼び起こしてくれた。色々なジャンルの本を読んでいる方が紹介していたので手に取ってみたが、下巻が楽しみである。2017/09/30
スターライト
6
光瀬らしい宇宙SFを、萩尾望都とのコラボで二分冊で収める。東キャナルやアイララなどが出てくるので、光瀬版未来史の一つなのだろう。透徹した視点で、遠未来の人間の姿を見事に表現している。2013/05/18
亮人
5
光瀬龍の宇宙詩的SFに萩尾望都の美麗イラストが奇跡のマリアージュ!前から読みたくて古本屋さんにお取り置きしてもらって、やっと読めた。『百億の昼と千億の夜』の漫画版でも光瀬&萩尾のタッグが傑作を生んだが、こちらも傑作。光瀬宇宙SFの無常宇宙に、萩尾イラストがマッチしている。東キャナルシティが出てきたり光瀬未来史の流れを感じられるし、阿修羅王が再登場してくれたことも嬉しい。2019/06/27
夏みかん
3
光瀬さんの素敵な叙事詩と萩尾さんの素敵なイラストを満喫しました。悲劇なんだけど美しい。下巻も楽しみです。2016/12/26
にゃおん
3
光瀬龍の短編に萩尾望都の絵が付いた作品集。「百億の昼と千億の夜」の阿修羅が出てきて嬉しい。2013/11/05