内容説明
狂熱風雲王とアムネシアの王女のあいだに生まれた男、グレン。育ての親のもとを抜け出し、放浪の旅を続けるグレンは、ある時ザハシャラモドンの町で囚われの身になった。持ち前の運と力で町を乗っ取ったグレンだったが…。一方アクラ山の頂上火口では、存在するものすべてを敵とする、究極の破壊者〈タルカス〉の誕生が迫りつつあった―。SF界の奇才・中井紀夫が渾身の力をこめて描き出す、大人のための神話物語第4弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ai
6
グレン、父殺しならず。この英雄は、いったいどんな運命を歩むんだ。2023/12/03
タケミチ
0
大変なことになってまいりました。ミサイルもぶっ放します。2012/02/05
schizophonic
0
無軌道なヒーローがいよいよ本領発揮。2008/10/11
ラプター32
0
傍若無人だった狂熱風雲王(俺の中では鉄拳の平八のイメージ)が衰えている様を見るのはやっぱり悲しい。庭付きの家が動くところは、ハウルの先取りっぽいけど、こっちはレールの上を動いているので、インパクトは少なめ。ミミリンガとヤゲンブラが森林を越えるのに電線の上を渡っていくのは、「電線世界」を書いた作者ならでは。穴の中に入って顔だけを出して生活しているクポ族なんて、物語の中でどういう位置づけなんだろうと思っていたけど、こういうこと(50人乗り戦車に乗ってグユと戦う)だったのか。タルカスはまだ出てこない。2005/02/22