内容説明
「ロボットは人を傷つけてはならないし不作為によって、人を傷つける結果を招来してはならない」―この傷害禁止条項のため、人を傷つけてしまう可能性の高い営業用ロボットの実用化は成功しなかった。営業行為には、得あれば損あり笑う者もいれば泣く者もいる。つまり、人を傷つけてしまうことが多々あるというわけだ。ところが、実現するはずのない営業用ロボットを、ライバル会社が売り出すという。おまけにお得意先で遭遇したそのロボットは、なかなか手強い営業能力を発揮した…アシモフのロボット三原則に挑む問題作を含む傑作短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
silk-silk
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短編集。とっても短い作品が多かったこともあってか、ちょっとパワーが足りない感じです。「あてようか?」はミステリー風味で面白かったです。というか、SF ではないので。
爺
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ん~、押し並べてユウモアSFである。悪くはない。いや、レベル的には、半数以上がかなりのいいアイディアを持っている。しかし、残念なのは、この“草上仁”という作家単体としての味、というのかインパクトが足りない。確かに一冊しか読まずにこう言い切るのは問題があるとは思うが。しかし、次に彼の作品を読むことはあるのだろうか…?2014/03/06
角
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O
1977年から
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1989年
ナンナル
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粒ぞろいの作品。現実にこういった存在がいればどうなるかを考えていて、思考実験的な試みはSFの醍醐味だ。2010/09/26