内容説明
悪疫の蔓延と新教徒迫害に揺れるヨーロッパ。ヨハネス・ケプラーは悲惨な境遇を慰める不思議な少女ウラニアに支えられ、宇宙の真理を希求する。そして、自らの理論を証明すべくチコ・ブラーエとガリレオに接近する。だが、ブラーエは最新鋭の観測機器によるデータに苦しめられて謎の死を遂げ、ガリレオは宇宙の絶対者と契約を交わし、ケプラーに敵対するのだった。ブラーエのデータを解明するケプラーは、やがて時間軸を揺るがせて迫り来る恐るべき脅威に直面する。そして、彼に寄り添うウラニアは錯綜する世界でいかなる役割を果すのか…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
funa1g
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解説もあらすじもネタを割りすぎでは。2012/08/19
bqsfgame
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地動説の異端審問と魔女狩りの時代を舞台に、生命の支配権を巡る戦いの影を描いた野心作。 ちょっとまとまりきっていない印象もあるが、水見の大器を感じさせた処女長編。2012/03/06
タケミチ
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『マインド・イーター』が創元SF文庫で再版されるので、予習を兼ねて長年の積読を崩しました。ケプラーやガリレオなど実在の人物が登場し、最後は実に壮大な話へ。読みづらいと感じる部分もありましたが、直球本格SFで楽しめました。2011/10/30
丰
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Y-202006/09/21
katka
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「ケプラー原作の幻想歴史小説」だけで今読んでも十分に面白いと思うのですが、「SF要素がいらない」という感想にはなると思います。SFとしてはどうか……ただ、それがなければ成り立たないし、水見稜らしくない、と思いつつ読み返していると解説で当時の菊地秀行氏がやはりそれを書いておりました。2020年代にこちらを読む意味に、人類の知識を管理してる機械…という話でなく、「歴史観の争奪戦」というところに、行きそうで行かない、という地位があると思います。講談社学術文庫『ケプラーの夢』を求められたら、読みたいと思います。2024/07/04
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