出版社内容情報
帝国との戦いが激化するなか、古の血の子シリは追われていた。娘を探すウィチャーのゲラルトは世界の終焉の予感に恐怖するが……
アンドレイ・サプコフスキ[サプコフスキ アンドレイ]
著・文・その他
川野 靖子[カワノ ヤスコ]
翻訳
内容説明
世界が戦いにのまれていくなか、予言された娘シリはニルフガード帝国のはずれでつかのまの自由を味わっていた。だが、魔法使いヴィルゲフォルツと皇帝エムヒルの部下スケレンが、残虐な殺し屋や傭兵団を送りこみ、手を組んで彼女を追い詰めていく。そして運命の秋分の日の夜に…。シリの行方を仲間と懸命に捜していた魔法剣士ゲラルトはその夜、彼女の死の予兆に身を震わせた―話題沸騰のファンタジイ、激動の第四弾。
著者等紹介
サプコフスキ,アンドレイ[サプコフスキ,アンドレイ] [Sapkowski,Andrzej]
1948年ポーランドのウッチ生まれ。1986年に短篇“Wied´zmin”(英題“The Witcher”)がポーランドのファンタジイ雑誌『ファンタスティカ』に掲載されデビュー。ポーランドの国民的作家で、シリーズ第一作の英語版Blood of Elvesは2009年に創設されたデイヴィッド・ゲメル・レジェンド賞の第1回受賞作となった
川野靖子[カワノヤスコ]
熊本大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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蜻蛉切
27
エルフ暦は載せても、世界地図は頑なに掲載しないのには、何か訳でもあるのか?(笑) シリーズ第四弾。 不条理な死に溢れているものの、これまでの中で最も躍動感を感じた。 群像劇ではあるけれど、シリが主役なんだろうなぁ。 登場人物も、誰だっけ?な事も多いが、もう考えない事にした。 6月にはウィッチャーの世界を解説する本が出るらしいが、4000円位するのがなぁ・・・。 そう言えば、来年辺りにはドラマも放映予定らしい。 いろいろ楽しみ。2019/05/06
夜の女王
24
衝撃のオープニング。シリの可愛い顔が~!(;_:)何て鬼畜な作者だ!沼地の隠者ヴィソゴダに助けられ傷を癒すシリ。何故?経緯は?が徐々に明かされる巻。と同時に途中でゲラルト達や行方不明だったイェニファーの場面も交代で登場。伏線が回収され、それぞれの思惑が徐々に明らかにされてくる。ボーンハートは金のため、スケレンは主義のため(民主主義に対する作者の皮肉な見方は笑える)、リエンスはヴェルゲフォルツに命じられ、シリを追う。氷上で彼らを待ち伏せ、報復するシーンは痛快。ラストで空間だけでなく時間移動も手に入れるシリ。2020/03/21
アプネア
15
復讐は神が私に与えたもう運命…。不親切な作り(世界地図が無い)はシリーズ第4弾ともなると、最早折り込み済みで、グウェントなども色々調べましたよ。前作の冒険活劇が融合した明快なプロット対し今作は冒頭から、いきなり追手が差し迫る目まぐるしい展開です。あの顔の切傷を負うまでのシリの回想を軸に、視点や時制が複雑に行ったり来たりする非常に凝った構成になっている。酷い目に遭った分、終盤の報復劇は氷上だけど激アツ!シリの苦難はまだまだ続きそうで、彼女の安寧を祈らざるを得ない。2019/03/29
なの
13
時系列や語り部が入り乱れて、なかなか読むのが大変。でも最後まで読まされてしまうし、次が楽しみ。2024/10/30
Cresson
13
分厚い。発売日に手に入れたものの、あまりの厚さに何日か放置してしまった。場面や人物がちょこちょこ切り替わるので目まぐるしい。しかしかえって次が気になって引き込まれてしまった。ゲームの原作ということで有名な作品だが、ファンタジー作品として上質だと思うので、ゲームに触れたことがない人にも読んでほしいと思う。残りあと1巻。今回かなり痛めつけられたシリがどうなるか、ゲラルトは無事シリに会えるのかとても気になる。次の巻はもっと厚いそうなので覚悟しないと…。2019/01/28