出版社内容情報
大公の徴税人を襲う盗賊団を追って、森林地帯を彷徨するクォート一行はついに盗賊団を発見! 嵐の中、その野営地を襲撃するが?
パトリック・ロスファス[ロスファス パトリック]
著・文・その他
山形 浩生[ヤマガタ ヒロオ]
翻訳
渡辺 佐智江[ワタナベ サチエ]
翻訳
守岡 桜[モリオカ サクラ]
翻訳
内容説明
アルヴェロン大公の命を受け、徴税人を襲う盗賊団を追って森林地帯へと分け入ったクォート一行。追跡人のマーテン、傭兵のデダンとヘスペ、そしてアデム人傭兵のテンピとともに、辛く困難な捜索活動を続けるが見つからない。だが捜索29日め、ついに盗賊団を発見した一行は、嵐の中その野営地を襲撃するがこちらは5人、相手は30人以上。絶望的な状況の中、盗賊団を殱滅すべく、クォートはその秘術を駆使して立ち向かう!
著者等紹介
ロスファス,パトリック[ロスファス,パトリック] [Rothfuss,Patrick]
1973年アメリカ・ウィスコンシン州の生まれ。ウィスコンシン大学在学時から地元紙向けコラムの執筆や、ラジオのコメディ番組の脚本を手がける。7年以上かけて書き上げた『賢者の怖れ』シリーズの原形が「未来の作家」コンテストで優勝し、“キングキラー・クロニクル”3部作として出版されるきっかけとなった。第1部である『風の名前』はクィル賞、アレックス賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃお
13
ここに来て世界がより広がってきました。盗賊の集団との戦いでは後に語られるような英雄的な姿を見せたかと思うと、美しき妖精フェルリアンとのあんなことやこんなことを(笑)。そこで経験した事はクォートをより伝説的な人物へと育てる事になる一因となったのでしょう。更にテンピの元で修業しつつアデム人の世界へと赴いていく訳ですが、そこでクォートは何を見るのでしょうか・・・。2018/09/24
tom
10
じっと忍耐を続けて、ここに至って、ようやく物語が動き始める。ようやく主人公は、世界の秘密を知る道筋の中に入り込む様子。次巻が楽しみ。2019/01/20
イツキ
8
第二部に入ってから一番派手な展開を見せた巻でした。自分たちの何倍もの数がいる盗賊の野戦基地に共感術を使用して強襲をかける場面の迫力と次にどう展開するのか予想がつかない戦闘には手に汗を握りました。そして伝説だと思われていたフェルリアンとの遭遇と妖の世界への訪問にはいよいよクォートの物語が伝説の域に入り始めたことを感じさせます。チャンドリアンや世界の成り立ちについての話も登場しましたし続きがますます楽しみになりました。2018/10/05
綾乃
6
途中でフェルリアンについて行ってからは、マキリップ様の作品のようなつかみどころのない世界(それも微妙に官能的)でした。それはそれでキライじゃないのだけれど、若干冗長だったような。そして、大学からどんどん離れて遠い地へ向かうクォートくん。・・・実は完結していると思っていたら、第3部もあるのですね。たしかに、あと2冊では終わらないよね・・・。2019/05/11
_bookuma
5
2018年101冊目。クォートが伝説となるための序章となる数々の出来事がこの巻に含まれていたような気がする。絶望的な状況からの秘術を使っての勝利、そしてフェルリアンとの遭遇(これめちゃくちゃ驚いた。そしてやや読みづらかった…)が仲間の傭兵たちから色々なところに語り継がれていくんだろうなあと思いながら読んでいたら本当に噂している場面があって面白かったな。このあとはどうやらテンピと共に彼の故郷に行くことになるようだけど、個人的にテンピがお気に入りなので次巻も楽しみ。 2018/09/21